ミンダナオ和平を後押し

平成29年12月11日
11月27日、羽田大使は、コタバト市近郊にある旧マギンダナオ州庁舎で行われたバンサモロ・アセンブリーに出席しました。

このアセンブリーはバンサモロ基本法案(BBL)を起草したバンサモロ移行委員会(BTC)が主催したもので、当日は炎天下であるにも関わらず、4,000人が会場を埋め尽くし、ミンダナオ全土では120万人に及ぶ参加登録を得て行われたものです。

羽田大使は、この会議において、ドゥテルテ大統領、ムラドMILF(モロ・イスラム解放戦線)議長、ジキリMNLF(モロ民族解放戦線)議長、ジャアファBTC(バンサモロ移行委員会)委員長、ロレンザーナ国防長官、エスペロンNSC議長、ドゥレイザ和平プロセス担当大統領顧問などと面談し、日本のミンダナオ和平支援を強化していていくことを伝えました。

アセンブリーの後、ムラド議長主催の夕食会がMILF本部があるキャンプ・ダラパナンで開催され、羽田大使からはJ-BIRD(バンサモロ復興開発支援)の強化、マラウィ復興支援、テロ対策について表明しました。ムラド議長からは日本の支援が政治プロセスと開発の両輪で行われている意義を強調し、重ねて感謝の意が示されました。

翌28日には、日本政府が2006年から社会開発専門家を派遣しているミンダナオ国際監視団(IMT)を訪問した後、バンサモロ開発庁(BDA)ディパトゥアン議長と面談し、日本が常に様々な局面で支援をしてくれていることへの感謝の意が示されると共に、草の根無償で建てられた研修棟を視察し、活用されていることを確認しました。