草の根・人間の安全保障無償資金協力「ソルソゴン州マガリアネス町における代替教育制度学習センター建設計画」引渡式

   



5月8日,ソルソゴン州マガリアネス町において,草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「ソルソゴン州マガリアネス町における代替教育制度学習センター建設計画」の引渡式が開催され,当館より安川学書記官が出席しました。同式典には,ラグラギオマガリアネス町長,マガリアネス町役場関係者,教育省関係者,そして学習センター関係者が出席しました。

マガリアネス町は、貧困により初等・中等教育を過去に修了できなかった成人・青少年や通学を諦めてしまった中途退学者が多く,それが町の教育課題となっていました。同町はこの問題を解決するため,仮設校舎で代替教育制度(ALS: Alternative Learning System)(注)を提供していましたが,天井崩落の危険性が高い,雨漏りをするなど建物の老朽化が激しく,また,学習設備及び職業訓練のための訓練機材も不足しており,生徒に安全で適切な代替教育学習環境を提供できていない状態でした。

本事業は,仮設教室を取り壊し,新たに2階建ての校舎1棟2教室及び机・椅子などの備品を整備するものであり,2016年に同校に対して98,776米ドル(およそ1000万円)を供与しました。本事業を通じて,およそ950名分の生徒に対し安全で快適な学習環境が整備され,また,同町近郊の初等・中等教育未修了者およそ2,895名に代替教育制度を受ける機会が提供されます。

草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり,我が国はフィリピンのトップドナーとして,1989年から現在に至るまでの間に,計533件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来積極的に取り組んでおり,本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。


注)教育省の提供する,初等・中等教育を修了していない成人・青少年・子供を対象に,授業料の負担なく,短期間で初等・中等教育を修了でき,職業訓練も受けられる代替教育制度。