遠藤大使による南コタバト州及びジェネラル・サントス市訪問

令和7年7月31日

7月30日~31日、遠藤大使はミンダナオ島南部に所在する南コタバト州及びジェネラル・サントス市を訪問しました。








30日は、日本企業(伊藤忠商事(株)グループのDole Philippines社)のバナナ農園、パイナップル農園、アボカド農園を視察しました。日本へ輸入されるバナナ及びパイナップルはフィリピン産の割合が最も大きく、本農園で生産されたバナナ、パイナップルも日本を含む世界各国に輸出されています。また、フィリピン産アボカドは昨年日本への輸出が解禁され、本農園のアボカドも日本で流通されるようになりました。


31日は、レイナルド・タマヨ・ジュニア南コタバト州知事を表敬し、これまでの同州における我が国の開発協力を含む幅広い分野に関して意見交換を行ったほか、南コタバト州内に居住する在留邦人の安全に対する支援もお願いしました。
 
  
また、同日、日本の政府開発援助(ODA)で建設されたジェネラル・サントス漁港及び日本企業(ペスカリッチ社グループのTenPoint社)も訪問しました。同漁港は、現在では同国で最大規模の漁港となっており、国内外の漁船から水揚げされています。市内にはマグロを中心とした多くの缶詰会社や加工工場が立地しており、マグロ生産の一大拠点の市として経済に貢献しています。訪問時も早朝から多くのスタッフが活発にマグロを担ぎ込み、計量、検査等が実施され各業者へ運搬されていました。Ten Point社は主にジェネラスサントス港で水揚げされたキハダマグロを日本の技術と衛生環境を備えた工場で刺身用に冷凍加工した後、日本へ輸出しており、米国や欧州にも一部展開しています。
 

遠藤大使は、今回訪問した日本企業や漁港関係者との意見交換の中で、引き続き日本の技術や人的、ビジネス交流等により、同市と日本とが一層経済発展に繋がることを期待する旨述べました。