1.総論
平成20年(2008年)10月1日現在の在マニラ総領事館管轄区域内(リージョンⅠ~Ⅴ、CAR、NCR)に在留する邦人総数は1万3,738人※です。このうち、長期滞在者が8割近くを占め、永住者は約21%となっています。
※ 在留届出ベースの数を基礎とした推定値です。以下、同じ。
永住者は5年前約14%に過ぎませんでしたが、長期滞在者がこの5年間ほぼ横ばいの状態にあるのに比べて、年々増加傾向にあります。
職業別では、長期滞在者では、約64%(約7,000人)が「民間企業関係者」(含む同伴家族、以下同じ)で、永住者では、「その他」(退職者など)が51%(約1,400人)でもっとも多くなっています。
地域別では、マニラ首都圏に全体の約73%(約1万人)の在留邦人が住み、特にマカティ市には全体の約34%が住んでいます。但し、この5年間で、マニラ首都圏に在留する邦人の割合が約1割減少した代わりに、その分、近隣の各州(特にカビテ州)の在留邦人の割合が高まっています。
男女別では、女性の割合が約31%(約4,200人)となっています。同居家族の割合は、約35%となっています。年齢別では、40歳代が約2割で最も多く、80歳以下では、20歳代を除きいずれも1割を超えています。
2.職業別
(1)長期滞在者
長期滞在者を職業別に見てみると、約64%(約7,000人)が「民間企業関係者」で、次いで、「その他」(無職など)約16%(約1,700人)、「政府関係者」約8.3%(約900人)、「自由業関係者」約7.7%(約800人)、「留学生・研究者」約3.9%(約400人)、「報道関係者」約0.4%(約40人)の順となっています。
この内、「その他」(無職など)については、20歳以下が約4割、60歳代を中心に40歳代から70歳代が約5割という二つの年齢層に大きく分かれています。前者は、国際結婚で出生した子女が、主にフィリピン人の母親や祖父母などと同居しており、本邦には日本人父親が残っているケースが多く、女児の比率が高く男児の約2倍となっています。後者は、主にフィリピンの特別居住退職者ビザ(SRRV)などを利用して長期滞在している年金生活者などのケースが多く、その9割近くが男性となっています。
5年前に比べて、「自由業関係者」、「その他」(無職など)が、それぞれ約42%増、約32%増と大幅に増加している一方、「民間企業関係者」はほぼ横ばいにとどまっています。
(2)永住者
永住者を職業別に見てみると、「その他」(無職など)が約51%(約1,400人)でもっとも多く、次いで、「自由業関係者」約27%(約770人)、「民間企業関係者」約20%(約580人)、「留学生・研究者」・教師約1.1%(約30人)、政府関係職員約0.7%(約20人)、の順となっています。
この内、「その他」(無職など)については、60歳代(約35%)を中心に50歳代から70歳代が約74%を占めています。その9割近くが男性となっています。
3.地域別
(1)州別
(イ)全体
州別では、マニラ首都圏に在留邦人全体の約73%(約1万人)が住み、次いで、カビテ州約5.6%(約770人)、ラグナ州約5.0%(約690人)、リサール州約2.6%(約360人)、パンパンガ州約2.2%(約300人)、ブラカン州約2.1%(約290人)、サンバレス州約2.0%(約270人)の順となっています。これら合計で全体の約93%(約1万2,700人)を占めています。
なお、5年前は、マニラ首都圏約81%、ラグナ州約3.5%、カビテ州約3.2%、リサール州約1.9%、パンパンガ州約1.6%、ブラカン州約1.4%の順で、これら合計で全体の約92%(約1万,200人)を占めていました。マニラ首都圏に在留する邦人の割合が約1割減少した代わりに、その分、近隣の上記の州(特に、カビテ州)の在留邦人の割合が高まっています。
(ロ)長期滞在者
マニラ首都圏に長期滞在者の約77%(約8,400人)が住み、次いで、カビテ州約4.5%(約500人)、ラグナ州約4.4%(約480人)、パンパンガ州約2.2%(約240人)、サンバレス州約2.2%(約240人)、リサール州約1.9%(約200人)、ブラカン州約1.6%(約180人)、の順となっています。これら合計で長期滞在者の約94%(約1万200人)を占めています。
なお、5年前は、マニラ首都圏約83%(約8,000人)、ラグナ州約3.0%(約290人)、カビテ州約2.5%(約240人)、パンパンガ州約1.5%(約150人)、サンバレス州約1.5%(約140人)、リサール州約1.4%(約130人)、ブラカン州約1.1%(約100人)の順で、これら合計で長期滞在者の約94%(約9,000人)を占めていました。マニラ首都圏に在留する長期滞在者の割合が約7%減少した代わりに、その分、近隣の上記の州(特に、カビテ州)の長期滞在者の割合が高まっています。
(ハ)永住者
マニラ首都圏に永住者の約58%(約1,700人)が住み、次いで、カビテ州約9.7%(約280人)、ラグナ州約7.6%(約220人)、リサール州約5.5%(約160人)、ブラカン州約4.0%(約120人)、の順となっています。これら合計で永住者の約85%(約2,400人)を占めています。
なお、5年前は、マニラ首都圏約64%(約980人)、カビテ州約7.1%(約110人)、ラグナ州約6.4%(約90人)、リサール州約5.2%(約80人)、ブラカン州約3.8%(約60人)、の順で、これら合計で全体の約85%(約1,300人)を占めていました。マニラ首都圏に在留する永住者の割合が1割近く減少した代わりに、その分、近隣の上記の州(特に、カビテ州)の永住者の割合が高まっています。
(2)都市別
(イ)マニラ首都圏
マニラ首都圏では、マカティ市に半数近くの約47%(約4,700人)が住み、次いで、ムンティンルパ市約9.8%(約1,000人)、パラニャーケ市約8.4%(約800人)、ケソン市約7.9%(約800人)、マニラ市約5.5%(約500人)、の順となっており、これら5市で約79%(約7,900人)を占めています。
マカティ市では、サルセド・ビレッジに約33%(約1,500人)、レガスピ・ビレッジに約20%(約930人)、ロックウェル・センターに約13%(約630人)が住み、これら3地区で約66%(約3,100人)を占めています。次いで、アヤラ通り約3.6%、サン・ロレンゾ・ビレッジ約3.4%、ダスマリニャス・ビレッジ約3.3%、ベル・エア・ビレッジ約3.0%、マガリャネス・ビレッジ約2.5%、ウルダネタ・ビレッジ約2.0%、の順となっています。
ムンティンルパ市では、アヤラ・アラバン・ビレッジに約72%(約700人)が住み、次いでフィリンベスト・コープ・シティ地区約13%(約130人)となっています。
マニラ市では、マラテ地区に約42%(約200人)が住み、次いでエルミタ地区約10%(約60人)となっています。
タギッグ市では、ボニファシオ・グローバル・シティ地区に約79%(約300人)が住んでいます。
(ロ)マニラ首都圏以外
マニラ首都圏以外の都市では、サンタロサ市が約6.3%(約230人)で最も多く、次いでアンヘレス市約5.3%(約200人)、バコール市約5.1%(約190人)、アンティポロ市約3.9%(約140人)、イムス市(約140人)、ビニャン市(約140人)、オロンガポ市約3.7%(約140人)、ダスマリニャス市約3.3%(約120人)、スービック市約2.9%(約110人)、カインタ市約2.7%(約100人)、の順となっています。
4.男女別
(1)全体
全体では、女性の割合は約31%(約4,200人)となっています。長期滞在者では、女性の割合は約30%(約3,200人)ですが、永住者では、35%(約1,000人)と女性の割合が若干高くなっています。いずれも5年前とほぼ同じ割合となっています。
(2)長期滞在者
長期滞在者では、女性の割合は、「報道関係者」(約59%)、「留学生・研究者」(約54%)、「政府関係者」(約49%)で高い一方、「民間企業関係者」(約24%)、「自由業関係者」(約27%)、「その他」(約39%)では低くなっています。在留届筆頭者だけでみると、女性の割合は、「留学生・研究者」(約53%)、「報道関係者」(約48%)で約5割、「その他」(約31%)、「政府関係者」(約25%)で約3割ですが、「民間企業関係者」(約4%)、「自由業関係者」(約9%)では1割を切っています。長期滞在者では、「民間企業関係者」と「自由業関係者」の多くは男性(その多くは単身)となっています。
5年前に比べて、女性の割合が、「報道関係者」では約59%の大幅増となったのをはじめ、「政府関係者」と「その他」(無職など)でもそれぞれ約7%、約3%増加した一方、「民間企業関係者」、「自由業関係者」では、それぞれ約11%、約7%減少しました。留学生での女性の割合に変更はありません。
(3)永住者
永住者では、女性の割合は、「留学生・研究者」(約44%)、「政府関係者」(約42%)、「その他」(約37%)、「民間企業関係者」(約33%)、「自由業関係者」(約30%)、の順となっており、ほぼ3割乃至4割は女性となっています。在留届筆頭者だけでみると、女性の割合は、「留学生・研究者」(約40%)、「政府関係者」(約36%)、「その他」(約26%)で高く、ほぼ3割乃至4割が女性となっています。他方、「民間企業関係者」(約14%)、「自由業関係者」(約9%)では女性は1割前後となっています。
5.同居家族の割合
(1)全体
全体では、同居家族の割合は35%で、その内長期滞在者では34%、永住者では約41%となっています。5年前に比べて長期滞在者では約11%減少しています。
(2)長期滞在者
長期滞在者では、同居家族の割合は、「政府関係者」(約51%)、「自由業関係者」(約40%)、「報道関係者」(約39%)、「その他」(約34%)、「民間企業関係者」(約32%)では約3割から約5割となっていますが、「留学生・研究者」(約12%)では約1割となっています。
5年前に比べて、横ばいの「政府関係者」を除き、同居家族の割合がいずれも大幅減少(留学生で約50%、「その他」ではいずれも約1割減少)しています。
(3)永住者
永住者では、同居家族の割合は、「民間企業関係者」(約47%)、「自由業関係者」(約45%)、「政府関係者」(約42%)、「留学生・研究者」(約38%)、「その他」(約36%)となっており、ほぼ5割から4割近くとなっています。
6.年齢別
(1)全体
全体では、年齢別の割合は、10歳未満12.7%、10歳代15.6%、20歳代6.1%、30歳代14.7%、40歳代20.2%、50歳代16.7%、60歳代12.0%、70歳代3.9%、80歳代0.8%、90歳代0.1%となっています。40歳代が約2割で最も多く、80歳以下では、20歳代を除きいずれも1割を超えていますが、80歳以上は約1%に留まっています。
(2)長期滞在者
長期滞在者では、年齢別の割合は、10歳未満12.5%、10歳代14.0%、20歳代5.2%、30歳代16.2%、40歳代22.5%、50歳代16.8%、60歳代9.8%、70歳代2.4%、80歳代0.5%、90歳代0.07%となっています。
40歳代が約2割で最も多く、次いで50歳代、30歳代、10歳代、10歳未満と続き、いずれも1割を超えています。他方、20歳代は約5%に留まっています。
(3)永住者
永住者では、年齢別の割合は、10歳未満12.7%、10歳代20.8%、20歳代5.8%、30歳代5.1%、40歳代10.2%、50歳代14.4%、60歳代19.7%、70歳代9.1%、80歳代1.7%、90歳代0.4%となっています。10歳代と60歳代が約2割で最も多く、次いで、50歳代、10歳未満では、1割を超え、70歳代でも1割近くあります。他方、20歳代と30歳代は5%前後に留まっています。