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平成24年03月29日

フィリピン北部(ルソン地方)の

在留邦人数調査結果の概要について

 

   

 平成24年(2012年)3月

在フィリピン日本国大使館

1.総論

 

平成23年(2011年)10月1日現在の在フィリピン大使館管轄区域内 フィリピン北部(ルソン地方))に在留する邦人総数は1万3,790人※で、対前年比679人(約5.0%)の減少 となっています。このうち、 長期滞在者が9,825人(対前年比1,158人減)で在留邦人全体の7割 を占め、永住者は3,965人(約29%)(対前年比479人増)となっています。

※ 在留届出ベースの数を基礎とした推定値です。以下、同じ。

 

永住者は 5年前約18%(1,935人)に過ぎませんでしたが、 長期滞在者がこの5年間横ばいの状態にあるのに比べて、この5年間で約2.0倍増加 しています。

(注)「長期滞在者」とは、3ヶ月以上フィリピンに滞在している邦人で、フィリピンでの生活は一時的なもので、 いずれ本邦に戻るつもりの人々 を指します。

(注)「永住者」とは、フィリピン国より永住権を取得し、 生活の本拠を本邦からフィリピンに移した邦人 を指します。

 

職業別では、長期滞在者では、約60%(5,872人)が「民間企業関係者」 (含む同伴家族、以下同じ)で、永住者では、「その他」(無職など)が約56%(2,221人)でもっとも多くなっています。

地域別では、マニラ首都圏に全体の約71% (1万9,780人)の在留邦人が住み、特にマカティ市には全体の約29%(3,980人)が住んでいます。但し、この5年間で、マニラ首都圏に在留する邦人の割合が4ポイント減少した代わりに、その分、近隣の各州(特にカビテ州)の在留邦人の割合が高まっています。

男女別では、 男性が9,644人(約70%)、女性が4,146人(約30%)で、 男性が女性の2倍以上 となっています。これは、主に、在留邦人の4割強(約43%)を占める長期滞在の民間企業駐在員の約77%が男性であることによります。

同居家族の割合は、約35%で、単身世帯が在留邦人の大半 を占めています。これは、主に、在留邦人の4割強(約43%)を占める長期滞在の民間企業駐在員の多くが単身赴任で あることによります。

年齢別では、40歳代が約18%で最も多く 、次いで、10歳代(約16%)、60歳代(約15%)、50歳代(約14%)、30歳代(約12%)、10歳未満(12%)の順となっています。

 

 

2.職業別

 

(1)長期滞在者

 長期滞在者を職業別に見てみると、 約60%(5,872人)が「民間企業関係者」 で、次いで、「その他」(無職など)約21%(2,102人)、「自由業関係者」約8.4%(822人)、「政府関係者」約7.7%(761人)、「留学生・研究者」約2.4%(239人)、「報道関係者」約0.3%(29人)の順となっています。

 「その他」(無職など)が、対前年比約6%(127人)増加した一方、民間企業関係者」と「留学生・研究者」が、対前年比それぞれ約16%(1,099人)、約16%(45人)減少しています。

この内、「その他」(無職など)については、20歳未満が約47%、60歳代(約17%)を中心に50歳代から70歳代が約32%という二つの年齢層に大きく分かれています。前者は、国際結婚で出生した子女が、主にフィリピン人の母親や祖父母などと同居しており、本邦には日本人父親が残っているケースが多く、後者は、主にフィリピンの特別居住退職者ビザ(SRRV)などを利用して長期滞在している年金生活者などのケースが多く、後者の約87%が男性でその約99%は単身者となっています。

5年前に比べて、「その他」(無職など)、「政府関係者」、「自由業関係者」が、それぞれ約32%増、約29%増、約28%増、と大幅に増加している一方、「民間企業関係者」は約3%の微増、「留学生・研究者」は約32%の大幅減となっています。

(2)永住者

 永住者を 職業別に見てみると、「その他」(無職など)が約56% (2,221人)でもっとも多く、次いで、「自由業関係者」約25%(972人)、「民間企業関係者」約18%(718人)、「留学生・研究者」約0.8%(33人)、「政府関係者」約0.5%(21人)、の順となっています。

 この内、「その他」(無職など)については、60歳代(約28%)を中心に50歳代から70歳代が約50%、20歳未満が約29%という二つの年齢層に大きく分かれています。前者は、その約84%が男性であり、主にフィリピン女性と国際結婚し、その配偶者として子女と共に永住しているケースが多く、後者は、それら国際結婚で出生した子女のケースが多い。

 

3.地域別

 

(1)州別

 

(イ)全体

州別では、マニラ首都圏に在留邦人全体の約71%(9,780人)が住み 、次いで、カビテ州約7.0%(971人)、ラグナ州約5.2%(719人)、リザール州約3.1%(447人)、ブラカン州約2.5%(346人)、パンパンガ州約2.2%(302人)、ザンバレス州約1.8%(251人)の順となっています。これら合計で全体の約93%(1万2,816人)を占めています。

 

(ロ)長期滞在者

マニラ首都圏に長期滞在者の約77%(7,552人)が住み 、次いで、カビテ州約5.0%(487人)、ラグナ州約4.3%(420人)、ザンバレス州約2.1%(211人)、パンパンガ州約2.1%(202人)、ブラカン州約2.0%(195人)、リザール州約1.9%(182人)、の順となっています。これら合計で長期滞在者の約94%(9,249人)を占めています。

 

(ハ)永住者

マニラ首都圏に永住者の約56%(2,228人)が住み 、次いで、カビテ州約12%(484人)、ラグナ州約7.5%(299人)、リザール州約6.7%(265人)、ブラカン州約3.8%(151人)、パンパンガ州約2.5%(100人)の順となっています。これら合計で永住者の約89%(3,527人)を占めています。

 

(2)都市別

 

(イ)マニラ首都圏

マニラ首都圏では、マカティ市に半数近くの約41%(3,980人)が住み 、次いで、パラニャーケ市約9.0%(882人)、ケソン市約8.4%(819人)、ムンティンルパ市約8.1%(795人)、ダギッグ市約7.9%(777人)、マニラ市約5.8%(571人)、の順となっており、これら6市で約80%(7,824人)を占めています。

ダギッグ市の在留邦人は、対前年比11%の増加で、この5年間では約2.9倍増加しています。

マカティ市では、サルセド・ビレッジに約25%(993人)、レガスピ・ビレッジに約22%(864人)、ロックウェル・センターに約19%(755人)が住み、これら3地区で約66% (2,612人)を占めています。次いで、ダスマリニャス・ビレッジ約2.7%、アヤラ・センター約2.5%、アヤラ通り約2.5%、チノ・ロセス通り(旧パソン・タモ)約2.3%、ベル・エア・ビレッジ約2.3%、ピオ・デル・ピラー地区約2.3%、サン・ロレンゾ・ビレッジ約1.7%、マガリャネス・ビレッジ約1.3%、ウルダネタ・ビレッジ約1.0%、の順となっています。

パラニャーケ市では、BFホームズ地区に約26%(225人)が住み 、次いで、ベター・リビング・サブディビジョン約11%(99人)、タンボ地区約7.8%(69人)の順となっています。

ケソン市では、クバオ地区に約7.0%(57人)が住み、次いで、ロヨラ・ハイツ地区約5.1%(42人)となっています。

ムンティンルパ市では、アヤラ・アラバン・ビレッジに約54%(433人)が住み 、次いでフィリンベスト・コープ・シティ地区約24%(187人)となっています。

タギッグ市では、ボニファシオ・グローバル・シティ地区に約88%(684人)が住ん でいます。同地区の在留邦人は、対前年比約14%(84人)の増加で、この3年間では約3.9倍増加しています。

マニラ市では、マラテ地区に約39%(224人)が住み 、次いでエルミタ地区約12%(71人)、トンド地区約11%(64人)、の順となっています。

ラス・ピニャス市では、BFリゾート・ビレッジに約18%(89人)が住み、次いで、ピラル・ビレッジ約8.0%(40人)となっています。

パシッグ市では、オルティガス・センターに約29%(116人)が住んでいます。

パサイ市では、ロハス通りに約37%(136人)が住んでいます。

マンダルーヨン市では、ワクワク通りに約28%(60人)が住んでいます。

 

(ロ)マニラ首都圏以外

マニラ首都圏以外の都市では、サンタロサ市に約7.7%(310人)が住み 、次いでバコール市約6.3%(252人)、オロンガポ市約5.3%(214人)、アンティポロ市約4.9%(198人)、ダスマリニャス市約4.7%(188人)、アンヘレス市約4.6%(186人)、イムス市約4.6%(183人)、カインタ市約3.3%(131人)、ビニャン市約3.0%(120人)、の順となっています。

 この5年間で、ダスマリニャス市、オロンガポ市、サンタ・ロサ市、バコール、アンティポロ市、イムス、カインタに在留する邦人数は、それぞれ約2.5倍、約2.4倍、約2.2倍、約2.2倍、約1.9倍、約1.8倍、約1.8倍の増加となっている一方、ビニャン市、アンヘレス市に在留する邦人数は、それぞれ約29%、約18%の増加にとどまっています。

 

4.男女別

 

(1)全体

 全体では、 女性の割合は約30% (4,146人)となっています。長期滞在者では、女性の割合は約29%(2,841人)ですが、永住者では、約33%(1,305人)と女性の割合が若干高くなっています。いずれも5年前とほぼ同じ割合となっています。

 

(2)長期滞在者

 長期滞在者では、 女性の割合は、「報道関係者」(約52%)、「留学生・研究者」(約49%)、「政府関係者」(約48%)で高い 一方、「民間企業関係者」(約23%)、「自由業関係者」(約27%)、「その他」(無職など)(約37%)では低くなっています。いずれも5年前とほぼ同じ割合となっています。

在留届筆頭者だけでみると、女性の割合は、「留学生・研究者」(約50%)で約5割、「その他」(無職など)(約27%)、「政府関係者」(約27%)と「報道関係者」(約23%)でそれぞれ約2.5割ですが、「民間企業関係者」(約4%)、「自由業関係者」(約10%)では1割以下となっています。長期滞在者では、「民間企業関係者」と「自由業関係者」の多くは男性(その多くは単身)となっています。

 

(3)永住者

 永住者では、 女性の割合は、「留学生・研究者」(約36%)、「その他」(無職など)(約35%)、「民間企業関係者」(約34%)、「政府関係者」(約29%)、「自由業関係者」(約28%)、の順 となっており、ほぼ3割から3.5割は女性となっています。

在留届筆頭者だけでみると、女性の割合は、「留学生・研究者」(約29%)が最も高く、次いで、「その他」(無職など)(約21%)、「政府関係者」(約14%)、「民間企業関係者」(約14%)、「自由業関係者」(約7%)の順となっています。

 

 

5.同居家族の割合

 

(1)全体

 全体では、 同居家族の割合は約35% で、その内長期滞在者では約33%、永住者では約41%となっています。長期滞在者では5年前とほぼ同じ割合となっています。

 

(2)長期滞在者

 長期滞在者では、 同居家族の割合は、「報道関係者」(約55%)、「政府関係者」(約47%)、「自由業関係者」(約41%)、「その他」(無職など)(約35%)、「民間企業関係者」(約30%)では約3割から約5割 となっていますが、「留学生・研究者」(約10%)では約1割となっています。いずれも5年前とほぼ同じ割合となっています。

 

(3)永住者

 永住者では、 同居家族の割合は、 「政府関係者」(約67%)、「民間企業関係者」(約49%)、「自由業関係者」(約45%)、「留学生・研究者」(約36%)、「その他」(無職など)(約36%)となっており、 「政府関係者」を除きほぼ5割から4割近く となっています。                  

 

 

6.年齢別

 

(1)全体

全体では、年齢別の割合は、10歳未満11.9%、10歳代15.5%、20歳代7.4%、30歳代12.1%、40歳代17.9%、50歳代14.0%、60歳代14.8%、70歳代5.0%、80歳代1.1%、90歳代0.2%となっています。

40歳代が約2割で最も多く 、60歳以下では、20歳代を除きいずれも1割を超えていますが、80歳以上は2%以下に留まっています。

 

(2)長期滞在者

 長期滞在者では、年齢別の割合は、10歳未満12.2%、10歳代13.9%、20歳代7.2%、30歳代15.0%、40歳代21.3%、50歳代15.0%、60歳代11.3%、70歳代3.3%、80歳代0.6%、90歳代0.08%となっています。

40歳代が約2割で最も多く 、次いで50歳代、30歳代、10歳代、60歳代、10歳未満と続き、いずれも1割を超えています。他方、20歳代は約7%に留まっています。

 

(3)永住者

 永住者では、年齢別の割合は、10歳未満11.2%、10歳代19.6%、20歳代8.0%、30歳代4.8%、40歳代9.3%、50歳代11.6%、60歳代23.4%、70歳代9.0%、80歳代2.5%、90歳代0.5%となっています。

60歳代と10歳代が約2割で最も多く 、次いで、50歳代と10歳未満では1割を超え、40歳代と70歳代でも1割近くあります。他方、20歳代と30歳代は1割以下に留まっています。        

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines