右より、 菊地智徳一等書記官兼ミンダナオ復興・開発担当上級アドバイザー、 森悠介二等書記官兼ミンダナオ復興・開発担当アドバイザー、リベラ教育省( Region XII )代表、ピラス・オランダン小学校校長 |

11月20日、在フィリピン日本大使館菊地智徳一等書記官兼ミンダナオ復興・開発担当上級アドバイザーは、平成20年度草の根・人間の安全保障無償資金協力で供与された「ミンダナオ 島北コタバト州オランダン中等学校の5教室建設計画」の引渡式典に出席しました。式典には、ミッドサヤップ町のラバラ町長や教育省( Region XII )、比政府及び MILF (モロ・イスラム解放戦線) 停戦調整委員会関係者 のほか、 大使館からは、森悠介二等書記官兼ミンダナオ復興・開発担当アドバイザーが列席しました。 菊地・森両書記官は、2008年11月末まで国際監視団(IMT)の文民要員 として社会経済開発部門でミンダナオにおける復興・開発支援に従事するため活動していました。今後 IMT が再編成された際には、再び文民要員としてコタバト市を拠点に活動することが期待されています。
本件は、2009年3月30日に署名式が行われたものであり、供与額は8,975,251万円(79,427米ドル)です。
(案件概要)
オランダン中等学校では以前、生徒が4教室で学習していましたが、校舎は壁や床の無い、非常に簡素な木造でした。また、屋根が脆弱なため、雨天時には風雨が教室内に吹き込み、また乾季には生徒が直射日光を受けることから、教育に適切な環境で授業を行うのが困難な状況でした。さらに、周辺地域には他に中等学校がないため、同校の生徒数は増え続け 午前・午後の2シフト制 をしかざるを得ない状況となりました。かかる事情により、同校における教育施設の改善が喫緊の課題となっていました。
本事業では、新たに5教室の新校舎と250脚の机付き椅子を支援し、同校に通う生徒238名の学習環境の改善が期待されています。
尚、同地域はマギンダナオ州ダトゥ・ピアン町に隣接しており、多くの住民が紛争の影響を強く受けていることもあり、本件協力については現地住民や学校関係者より多大なる謝意が表明されました。