ホーム - 領事関連情報 - 緊急事態発生に備えた心得

 

 

 

緊急事態発生に備えた心得

1.はじめに

 

 当国においては、過去において大規模なデモ、クーデター未遂事件、軍と反政府武装団体の衝突等が発生したこともありますので、緊急事態発生に対する心得を予め熟知しておくことが大切だと思います。この様な緊急事態が発生した場合には、大使館は、情報収集に努めると共に、在留邦人への情報提供を行う等、安全確保のため全力で対応にあたります。また、同時に安全対策連絡協議会(大使館と在留邦人団体代表者で構成)からも各邦人団体事務局等を通じて、在留邦人への情報提供を行います。しかし、この様な状況下で一番重要なことは、各自が自分の責任で安全を確保するよう努めることです。
 

 そこで、在留邦人が的確、かつ迅速に対応するために必要な心構えや準備しておくべき諸点を取りまとめました。このマニュアルを参考にして頂き、緊急事態が発生した場合には落ち着いて対応できるよう心がけて下さい。

2.平素の心構え・準備

 

(1)連絡体制の整備

 緊急事態発生時に安全を確保するためには、在留邦人間の正確な情報伝達が確実かつ迅速に行われることが重要です。

 (イ)在留届を大使館に提出して下さい。
  在留届が出ていないと、何処に、誰が住んでいるのか確認できません。

 (ロ)大使館では、緊急時における在留邦人との連絡を密にするため安全対策連絡協議会(大使館とマニラ日本人会、フィリピン日本人商工会議所、マニラ日本人学校、マニラ会、ジャフィール協会等の代表者で構成)を設け、また、各邦人団体毎に緊急連絡網を作成して頂いております。この連絡網に基づき、各団体毎に、緊急事態が起きたら誰から誰に連絡するのか等について、平素より確認しておいて下さい。

 (ハ)緊急事態はいつ起こらないとも限りません。予めそのような場合の家族間、企業間での緊急連絡方法について決めておいて下さい。また、お互いに住所を極力明確にするようにしてください。

 (ニ)緊急事態発生の際には、大使館から各在留邦人団体事務局に対して情報を提供すると共に、適宜必要な指示を行いますが、電話回線等が使用出来なくなった場合には、大使館のFM放送機、あるいはNHK海外放送(ラジオジャパンのインターネットホームページのアドレスはhttp://www.NHK.or.jp/rjnet/)により必要な情報提供及び連絡を行うこともあります。

(2)一時避難場所及び緊急時待避先

 緊急事態は、いつ、どのような規模で起こるかは全く予測がつきません。大使館では必要に応じて情報を収集し、在留邦人にその状況等を的確、かつ迅速に伝達するよう全力を挙げますが、現在の居場所が安全かどうか、避難すべきかどうか等の判断は各自が行わなければなりません。そのためにも、日頃から避難場所を検討しておくことが重要です。

 (イ)避難場所の検討
 常に周囲の状況に注意を払い、情報を収集し、危険な場所に近づかないことを心ga

けて下さい。そして、勤務先、通勤途上、自宅等における一時避難場所を予め検討しておいて下さい(外部との連絡がとれるところが望ましい)。

 (ロ)緊急時避難先
  大使館からは、緊急事態の情況に応じて、緊急時避難先への集結をお願いすることがあります。

(3)緊急事態における携行品、非常用物資の準備

 (イ)旅券、現金、貴金属等最低限必要な物は、直ぐ持ち出せるよう保管して下さい。
 (ロ)緊急時には一定期間自宅での待機が必要となることがありますので、飲料水、非常用食料、医薬品、燃料等を最低限10日分準備しておいて下さい。
 (ハ)準備しておくべきチェックリストは、後述の4.に記載してあります。

 

3.緊急時の行動

 

(1)心構え
 平静を保つこと、流言飛語に惑わされないこと及び群衆心理に巻き込まれないことが肝要です。

(2)情勢の把握
 
(イ)大使館では、緊急事態が発生した時、または発生する恐れがある場合には、邦人保護に万全を期すため、所要の情報収集、情勢判断及び対策の策定を行います。これら情報等については、電話回線が使用可能な場合には、各邦人団体事務局を介して緊急連絡を行います。また、電話回線の使用が不可能となった場合には、大使館のFM放送機、或いはNHK海外放送(ラジオジャパンのインターネットホームページのアドレスはhttp://www.NHK.or.jp/rjnet/)による情報発信を行うことを考えていますので、短波・FM放送の受信が可能なラジオを備えておいて下さい(電池の準備もお忘れなく)。
 

(ロ)緊急事態発生の際には、現地及び海外報道の聴取による情報収集を各自心掛けて下さい。

(3)大使館、日本人会等への情報提供
 

 緊急事態発生時には、在留邦人の安否の確認及び治安、被害状況等を正確に把握し、迅速に対応することが大事であり、在留邦人の皆様からの情報は貴重です。
 

 (イ)現場の状況等について、随時以下の連絡先へ通報下さい。
 

     大使館 TEL:551-5710 FAX:551-5785
     日本人会 TEL:810-7909 FAX:892-2624
     商工会議所 TEL:816--6877 FAX:815-0317
     商友会  TEL:522-2624 FAX:521-9427
     マニラ会 TEL:536-1846 FAX:536-1846
      ジャフィール協会 TEL:524-1256 FAX:524-1255
     PRA日本人倶楽部 TEL:897-5660 FAX:897-5660
 

 (ロ)自分や家族又は他の邦人の生命・身体・財産に危害が及ぶ時又は及ぶおそれがある時は、速かに、その具体的情況を大使館(TEL:551-5786)に報告して下さい。
 (ハ)緊急事態の発生の際には、お互いに助け合って対応することも必要になります。大使館や安全対策連絡協議会から在留邦人に種々の協力をお願いすることもあります。

(4)国外への退避

 大規模な緊急事態が発生した場合は、治安や生活環境が極度に悪化し、国外への退

避が必要となることがあります。

 (イ)事態が悪化し、自己又は派遣先の会社等の判断により、あるいは大使館の指示により自発的に 帰国又は第三国へ退避する場合は、その決定を大使館に通報 して下さい(大使館への連絡が困難である場合は、退避後に日本の外務省海外邦人安全課(代)( 03 ) -3580-3311 に通報して下さい)。

  (ロ)大使館が「退避の勧告」や「退避の可能性の検討や準備を促すメッセージ」を含む危険情報を発出した場合、 一般商用機が運航している間は、それを利用して可能な限り早急に国外に退避 して

下さい。臨時便を含む一般商用機の運行が停止した場合、あるいは満席で座席の留保が困難な場合には、チャーター便の手配により、又は状況によっては、海上のルートを利用して退避することが必要となってくることもあり得るので、その場合は大使館の指示に従って下さい。なお、チャーター便の利用には、片道エコノミー料金の支払が必要となります。
 (ハ)事態が切迫し、大使館から退避または避難のための集結について指示があった場合には、今後決定する緊急時避難先に集結することになります。その際、しばらくの間、同退避先で待機する必要がある場合も想定されますので、可能であればチェック・リストを参考にして非常用物資を持参下さい。
 他方、緊急時には自分や家族の生命、身体の安全を第一に考え、携行荷物は必要最小限にして下さい。
 (ニ)集結場所からの国外退避ルートについては大使館において検討することになります。

 
 

4.緊急事態に備えてのチェックリスト

 

(1)旅券
 ・常時6か月以上の残存有効期間があることを確認して下さい。
 ・6か月以下の場合には大使館にて新規旅券発給の手続きを行って下さい。
 ・旅券の最終頁の「所持人記載欄」は記入済であるか確認して下さい。

(2)現金及び貴重品(貴金属、預金通帳、クレジットカード等)
 ・旅券同様にすぐ持ち出せるよう保管しておいて下さい。
 ・現金は家族全員が10日程度生活できるだけの外貨及び当座必要なペソ貨を予め用意しておくことをお勧めします。

(3)自動車
 ・常時整備するよう心がけて下さい。
 ・燃料は常時十分入れておいて下さい。
 ・車内には常時、懐中電灯、地図、ティッシュ等を備えおき下さい。

(4)携行品
  避難場所への移動を必要とする事態に備え、次の携行品を備えておき、直ぐに持ち出せるようにしておいて下さい。
 (イ)衣類、着替え(長袖、長ズボンが賢明。行動に便利で、殊更人目を引くような華美なものではないもの。麻、綿等吸収性、耐暑性に富む素材が望ましい。)
 (ロ)履物(行動に便利で靴底の厚い頑丈なもの)
 (ハ)洗面用具(タオル、歯磨きセット、石鹸等)
 (ニ)非常食糧等
 当分の間自宅待機する場合を想定して、米、調味料、缶詰類(及び缶切)、インスタント食品、粉ミルク等の保存食及びミネラル・ウォーターを家族全員で10日間程度生活できる量を準備しておいて下さい。自宅から他の場所へ避難する際には、この中から缶詰類、インスタント食品、粉ミルク、ミネラル・ウォーター、大型の水筒等を携行して下さい。
 (ホ)医薬品等
 家族用常備薬の他、常用薬、外傷薬、消毒用石鹸、衛生綿、包帯、絆創膏
 (ヘ)ラジオ(ラジオジャパン、BBC、VOA等の短波放送が受信できる電池仕様のもの。電池の予備もお忘れなく)
 (ト)その他
 懐中電灯、ライター、ろうそく、マッチ、ナイフ、缶切り、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事用具、可能ならヘルメット、防災頭巾、緊急連絡先リスト(住所、電話番号)等。

★当ホームページの「防犯対策」、「緊急事態発生に備えた心得」、「自然災害発生に備えた心得」、「緊急時の連絡先」に、セブ及びダヴァオにおける安全対策を加えた小冊子「フィリピンにおける安全対策」(平成13年1月)を配布しておりますので、入手ご希望の方は当館までお問合せください。