平成23年1月26日
在フィリピン日本国大使館
1.報道にもありますとおり,マニラ首都圏(マカティ市,ケソン市)においては,以下のような銃器を使用した凶悪な事件が相次いで発生しています。また,パンパンガ州 Angeles 市及びバターン州 Dinalpihan 町では,それぞれ未遂事件が発生しており,バターン州の事件ではやはり銃器が用いられています。
*購入者を装った何者かが試乗中に車輌ごと強奪し,その後,乗車していた実業家 ( 車ディーラー ) が殺害された事件(2件)(ケソン市)
*運転手が拳銃を突きつけられて強奪された事件
(マカティ市 Dela Rosa Street 沿い駐車中/午前1時頃)
*路上駐車中の車輌が強奪された事件
(ケソン市 Timog Avenue 路上駐車中/午前5時頃)
*タクシーを強奪した武装グループが警官隊との間で銃撃戦となった事件(マニラ市 Sampaloc 地区 Dimasalang 通り/午前3時頃)
2.こうした事態を受けて,フィリピン国家警察 (PNP) は,21日,同警察のウェブサイト
(www.pnp.gov.ph/main/index.php?option=com_content&view=article&id=265:carjackingcarnapping-prevention&catid=53crime-safety-tips&itemid=139 )に,カージャック防止のためのヒントを掲載し,警戒を呼びかけています。
3.つきましては,一連の事件の関連性,急増している背景等は捜査中で明らかになっていませんが,在留邦人の皆様の身近で発生している事件でもありますので,ご自身が運転するような場合はもとより,運転手への防犯指導を強化するなど,カージャックに改めて注意するようにしてください。
なお,万が一,カージャックに遭遇した場合には抵抗せずに,身の安全を第一に慎重に行動するようにしてください。また,被害に遭った場合には,速やかに警察に被害届を提出するようにしてください。
以上