在留邦人の皆様へ
2011年4月12日
在フィリピン日本国大使館
1.フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)は,9日、ルソン島バタンガス州タガイタイ地域に位置するタール山(マニラの南約50キロ)の火山活動の活発化を示す兆候があるとして、警戒度を「レベル1(低い火山活動)」から「レベル2(中程度の火山活動)」(5段階の警戒度で下から2番目の水準)に引き上げました。
【参考】タール火山につきましては,2010年6月に警戒度が「レベル1」から「レベル2」に引き上げられましたが,その後,同年8月に「レベル1」に引き下げられた経緯があります。
2.これを受け,PHIVOLCSでは、水蒸気爆発の発生や有毒ガスが立ち
こめたりすることから,タール火山火口 (Main Crater) , Daang Kastila Trail
及び Tabaro 山(1965年-1977年の噴火地点)を厳に立ち入り禁止
(strictly off-limits) とする一方,国家災害調整委員会(NDRRMC)も,今
後の情勢を注視していく必要があるとの認識を示しています。
3.つきましては、タール山の火山活動に関して引き続き最新の情報の入手に努めるとともに、不要不急の旅行については控えるよう慎重な行動を心がけてください。また,周辺地域に滞在されている方は,安全な地域への移動を含めて検討されることをおすすめします。
なお、火山が噴火した場合には、溶岩流や火砕流、有毒ガスの発生の他、広範な地域における降灰が起きる可能性があります。降灰があった場合には外出を控える等(特に呼吸器系疾患のある方)ご注意下さい。
なお、タール火山に係る最新情報は、以下のホームページで入手できます。
フィリピン火山地震研究所: http://www.phivolcs.dost.gov.ph/
国家災害調整委員会: http://www.ndcc.gov.ph