平成23年5月6日
在フィリピン日本国大使館
最近,マニラ国際空港利用時のトラブルが,次のとおり相次いで報告されています。ご家族を含めて利用する機会の多い空港であり,これまでも累次のトラブルが発生していますが,改めて注意するようお願いいたします。
1 入国(到着)時
<身の回り品に注意>
本邦から昼過ぎに到着した邦人が,手荷物カートから荷物を車輌に積み替えていた時,見知らぬ2人がカートを囲み,その隙に他の1名が多額の現金が入った鞄を持ち去った(3人全員とも逮捕)。
大使館では,これまでも,特に夜間便で到着する際には,予め手配した
車輌を使用し,流しのタクシーに乗らない,また,空港内での両替はしない等注意を呼びかけてきています。
今回の事件を踏まえて,到着の時間帯やターミナルに係わらず,また,
車待ちの際,さらに,今回の事件のように荷物を車輌に積み込む際にも,旅券,貴重品を含む手荷物はもとより,スーツケース等身の回り品から目を離さないようにしてください。
2 出国時
下記のとおり,フィリピン航空で日本へ向けて出国しようとした短期旅行者が,空港係官が自らの職権を濫用し,難癖をつけて現金を取る悪質な事例があります。万が一,こうした事例に遭遇した場合には,毅然とした態度で対応することが大切ですが,事案発生日時,搭乗予定航空便名,係官の氏名を控えておき,大使館に通報するようにしてください。
(1)出国審査を終えてX線検査に並んだ際,係官の指示に従って手荷物をトレーに入れると,同係官が日本語でライターを売り込んできたので断ると同係官は一旦その場を離れた。しかし,X線検査を終え,手荷物を引き取ろうとしたところ,別の係官が手荷物の開披検査を実施し,先の係官も加わり,土産物のレシートを求め,ないと答えると,持っていた財布から5千円を掴み,その引き替えの形で鞄を返した。
(2)空港使用料支払いのために窓口に並んでいると,近づいてきたガードマンからの要請に応じて出国カードを見せると,古いカードであるので新しいカードへの書き直しを命じられた。書き直していると書き方が違うとして,同ガードマンが自ら記載し,その後,1000ペソを要求し,同ガードマンが空港使用料の750ペソを支払った残りの250ペソを着服した。
以上