平成23年6月28日
在フィリピン日本国大使館
最近,大使館には,邦人から以下のような被害に遭ったとの報告が寄せられました。当地では,これまでも類似の事件が発生していますが,今回の事例を参考に,こうした事件に巻き込まれないよう,ご家族を含めた安全対策を改めて見直すようお願いいたします。
1 タクシー強盗
(1)発生時間帯:平日午後9時30分頃
(2)事案概要(在留邦人男性):
ア マニラ首都圏パサイ市商業施設から流しのタクシーに乗車し,自宅(マカティ市内)に戻る途中,タクシーが Roxas Blvd 沿いの暗がりで急に 停車。
イ そこに見知らぬ男性1名が乗り込み,自ら強盗である旨告げ,在留邦人 男性が所持していた財布(現金,キャッシュカード),携帯電話等を強 奪した。
ウ 強盗はこれに満足せず,所持していた鋭利な物(ドライバー)で邦人男 性の身体を数回にわたって刺し,擦過傷を負わせるとともに,自宅とは 関係ない方向を暫く走行し,邦人男性は,ようやく Roxas Blvd で解放された(タクシーを降ろされた)。
(3)特徴:タクシー運転手と乗り込んできた強盗が一味と思われる犯行
(4)対策:夜間のタクシー利用は避け,自家用車を使用する。強盗に遭遇し
ても抵抗しない。
2 バイクによるひったくり
(1)事案1(短期渡航邦人男性)
ア 発生時間帯:平日午後8時45分頃
イ 事案概要:
邦人男性がマニラ首都圏マカティ市( Makati Ave と Gil Puyat Ave の 角当たり)を歩行中,オートバイに乗った者に邦人男性が持っていた バッグをひったくられた。バッグには,旅券の他,多額の現金等が含まれていた。
ウ 特徴:ターゲットとしてつけられた可能性も否定できない犯行
エ 対策:夜間の一人歩きは避ける。
(2)事案2(在留邦人夫妻)
ア 発生時間帯:休日午後9時30分頃
イ 事案概要:
マニラ首都圏ブルゴス地区で食事を終え,夫妻が徒歩で自宅(ロック ウエル地区)に帰宅途中,道路を横断しようと道路半ばにさしかかり, 立ち止まっていた時,バイクが近づき,夫人が持っていたハンドバッ クをひったくった。ハンドバックには,財布(現金),クレジットカー ド,身分証明書,カメラ等が含まれていた。
ウ 特徴:外国人らしいターゲットをその場で絞った可能性が高い犯行
エ 対策:自宅から徒歩圏内で,街路に照明もあり,人通り,車輌の通行
量の多い道路であっても,徒歩で帰宅することは避け,自家用
車を使用する。また,貴重品などはできるだけ持ち歩かない。
以上