平成23年7月8日
在フィリピン日本国大使館
大使館では,6月28日付けお知らせで,最近の邦人被害例をもとに,タクシー強盗,オートバイによるひったくりへの注意を呼びかけたところですが,今般,外務省では,タクシー強盗への注意喚起を呼びかける渡航情報(スポット情報)を以下のとおり発出いたしました。
在留邦人の皆様におかれましては,タクシー強盗への注意を含めた安全対策を改めて見直し,ご家族の皆様もこうした犯罪に遭わないようくれぐれもご注意ください。なお,本スポット情報は,次の外務省海外安全ホームページでもご覧頂けます。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2011C239
《 2011.7.7 発出》
~ 渡航情報(スポット情報)~
(件名)
フィリピン:マニラ首都圏におけるタクシー強盗の多発(注意喚起)
(本文)
1.最近、マニラ首都圏、特にマカティ市やパサイ市にある商業施設・日本食レストランを含む飲食店街、あるいはマニラ市マラテ地区等の歓楽街において、午後8時から未明にかけての時間帯に「流しのタクシー」を利用した日本人がタクシー強盗の被害に遭う例が増えており、在フィリピン日本国大使館に対し、旅行者や在留邦人等から報告が寄せられています。
2.報告の多くは、「タクシーに乗車してしばらくすると車が停まり、現地人風の見知らぬ男が乗り込んできて、いきなりナイフのようなものを突きつけられ、所持していた財布、旅券、携帯電話等を奪われ、車を降ろされた。」といった内容で、タクシーの運転手と乗り込んでくる男が申し合わせの上で犯行を重ねている様子がうかがえます。手口は概ねパターン化しているようで、被害者のほとんどは、金品を奪われた後、車を降ろされて(解放されて)無傷ですが、中にはナイフのようなものを突きつけられ、負傷した被害者もいます。
3.つきましては、フィリピン、特にマニラ首都圏に渡航・滞在を予定されている方は、以下の諸点に留意しながら、くれぐれも被害に遭わないよう十分な注意を払うようにしてください。
(1)「自分はフィリピン(マニラ)の事情を理解しているから大丈夫。」、「これまでタクシーを利用しても被害に遭わなかったから心配ない。」などと気を緩めず、特に夜間のタクシー利用には常に危険が伴うことを十分認識し、流しのタクシーは利用せず、宿泊先が手配するリムジンなど信頼の置ける車両を利用する。
(2)タクシーを利用することになった場合には、念のためにプレート番号(マニラ首都圏のタクシーは、プレート番号が車体にも記載されている)を控えて(覚えて)おく。
(3)フィリピンでは凶器(銃器等)を用いた犯罪が日本に比べて多いことを踏まえ、万一強盗に遭っても絶対に抵抗しない。
以上