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平成24年04月04日

 

大使館からのお知らせ

(警察官の制服を着用した2~3人組による事件への対処方法)

 

 

   平成24年4月3日

在フィリピン日本国大使館

 

 

*本お知らせにつきましては,ご本人はもとより,家族内,組織内で共有されると共に,お知り

合いの方にもお伝えいただけますよう御協力をよろしくお願いいたします。

 

1 昨年夏以降,マニラ首都圏において,邦人が警官の制服を着用した2~3人組に言いがかりをつけられ,金品を奪い取られる事件が発生しています。大使館では,大使館幹部がバルトロメ比国家警察庁長官(本年1月),プリシマ比国家警察マニラ首都圏警察局長(本年3月)をそれぞれ訪問し,類似事件の再発防止とともに邦人の安全確保を申し入れました。

 

2 また,大使館では,3月22日,当地在留邦人社会における主だった組織・団体で構成している「安全対策連絡協議会」を比国家警察本部及び比国家警察マニラ首都圏警察局からの出席者を得て開催いたしました。

その際,比国家警察関係者から,次のような諸点につき理解しておくよう説明がありました。

(1)本物の警官の特徴

①長髪であったり,髭,顎髭を伸ばしたりしない。

 ②名札及び各警官固有の6桁のシリアル番号がついたバッジが制服の胸に装着されている。

 ③常時身分証明証を携行している。(同証明証の提示を求め,現場でではなく警察署で話をすると述べて,警察署に連れて行って欲しいと告げることも有効な対応とのことです。)

④公務で使用するのは警察車両(パトカー)のみで一般車両は使用しない。また,パトカーにはプレート番号とは別に車両の側面に識別番号が大きく記載されている。万が一の場合,この識別番号が役に立つ。(特にマニラ首都圏においては,殆ど全てのパトカーにGPS(衛星測位システム)が搭載されているので,パトカーの識別番号を記憶しておけば,当該車両の位置を確認することに役立つとのことです。)

⑤検問(チェックポイント)には,必ずパトカーが付近に駐車している。(パトカーが駐車していないところで検問が行われているとすれば,違法な検問であるとのことです。)

(2)比国家警察が警官に対して指示していること

①(本年3月中旬以降の新たな取り組みとして,)特に路上において,外国人が支援や助けを警官に求めない限り,警官の方から外国人に接触しない。(比国家警察の職務執行 (Philippine National Police Operational Procedure) 上,警官が身分証明証の提示を求める場合には,警官は警官であることを明らかにして,その理由 ( 具体的事由 ) を伝えることとされています。)

②検問の際は,交通違反をおかしていない限り,警官は車両の外から視認により内部を確認するのみで,ドアやトランクを開けて車内を見せるように要請はしない。

(3)警官からアプローチを受けた場合の対応ぶり

①警官から身分証を求められた場合には,身分事項を証明できるもの(旅券/手許にない場合はコピー,比滞在許可証,比運転免許等)を提示し,落ち着いて対応する。

②金銭を求められる等理不尽な対応を受けた場合には,マニラ首都圏警察局が24時間対応している以下の連絡先に速やかに一報(電話,テキスト/英語)する。

02-838-3203 / 0916-787-0885

(テキスト専用)0915-888-8181/0999-901-8181

③正式に被害届を提出する。その際,警官の氏名及び6桁のシリアル番号とともに車両番号を記憶していれば伝える。また,届を提出するためにも,最寄りの警察署が何処にあるのかを予め確認しておく。

 

万が一,類似の事件に遭遇した場合には,大使館にもご一報頂けますようお願いいたします。大使館では,比国家警察に対し,邦人の安全確保に万全を期すよう今後とも強く求めて行く所存です。

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines