平成25年2月22日
在フィリピン日本国大使館
1 今般,邦人男性が日本語を流暢に話す国籍不明者から投資に係る話で騙され,現金を搾取された事案が報告されました。特に,同国籍不明者は,日本大使館が口添えをしている等言葉巧みに誘導していますが, 日本大使館や大使館員が個別に投資に係る口添え等をすることは一切ありません。 今後,大使館が関与する等の投資に係る商談が寄せられた場合には,下記3の注意事項に留意しつつ,詐欺被害に遭わないようにご注意ください。
2 事件概要
(1) 邦人男性は,フィリピン以外の国において,某会社に勤務するAという日本語が流暢な国籍不明者と知り合い,フィリピンでの投資を持ちかけられた。
(2) その後,邦人男性はフィリピンへ渡航し,Aとともに,実際に投資場所となるサイトの視察や見せ金を使って邦人男性を信用させ,更に「日本大使がフィリピン側で口添えをしてくれることになっているので,安心してほしい。」など言葉巧みに誘導し,指定口座に数百万円を振り込ませた。
(3) その後,Aから振り込みが確認できたと連絡を受けたものの,同時にAからは「国外に行くので,しばらく連絡が取れない。」と言われ,一切連絡がとれなくなった。
(4) 不審に思った邦人男性がAの所属会社に確認したところ,Aなる人物はいないことが確認され,振り込みをした銀行口座名もAとは全く別人のものであり,すでに現金は引き出された後であった。
3 注意事項
(1) 投資の商談等を持ちかけられたとしても,安易に信用しない。
(2) 万一,日本大使館等が口添えや関与してくれるといったような話があれば,速やかに日本大使館へ照会・確認する。
(3) 契約書等の文書があったとしても安易に信用しない(偽造の可能性があります。)。
(4) 安易に相手と会わない(拘束され身代金を要求されるおそれもあります。)。
(5) クレジットカードは使わない(後日,悪用される可能性があります。)。
以上