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平成25年07月15日

 

海外安全対策情報
(2013年4月~6月分)

在フィリピン日本国大使館

 

 

1.社会・治安情勢
 セブ州は世界的に著名な観光地を擁しており,治安当局が取締りに力を入れていることから,一般的にはフィリピンの中では比較的治安が安定していると言われている。しかし、下記2.のとおり旅行者を含む邦人に対する犯罪被害が発生しており、決して安全とは言えない状況にあることから,行動する際には十分注意する必要がある。

 

2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)フィリピン国家警察から入手したセブ州の犯罪統計によれば、2013  年4月~6月における犯罪発生件数は以下のとおり(犯罪件数総数は,前期比で3.1%増,前年同期比で83.7%増)。
 (ア)殺人136件(前期比:14.5%減)
  (うちセブ都市圏(セブ,マンダウエ,ラプラプの3市)で50件(前期比:23.1%増))
 (イ)傷害1,234件(前期比:6.8%減)
  (同339件(前期比:15.3%減))
 (ウ)強姦34件(前期比:12.9%減)
  (同17件(前期比:41.6%増)
 (エ)強盗843件(前期比:20.0%増)
  (同514件(前期比:45.1%増))
 (オ)窃盗1,534件(前期比:3.5%減)
  (同926件(前期比:9.0%増))

 

(2)邦人被害事案
 (ア)4月上旬、ビサヤ地方バンタヤン島で、島内を散策中の邦人旅行者(女性)が路上で声をかけられたフィリピン人男性に襲われ、強姦された。
 (イ)5月中旬、在留邦人がセブ市内のアヤラモールからジプニーで移動中、スリグループに巧みにリュックのファスナーを開けられ、携帯電話、電子辞書をすられた。
 (ウ)5月中旬、セブ市内のホテルで食事中に旅券、航空券等の入った鞄を置き引きされた。
 (エ)5月中旬、在留邦人がセブ市内マンゴースクエア通りを歩いていたところ、突然フィリピン人男性にナイフを突きつけられ金品を強奪された。
 (オ)6月上旬、在留邦人がセブ市内SMモール付近の路上を歩いていたところ、背後から近づいてきたフィリピン人グループに拳銃を突きつけられ金品を強奪された。その後、犯人グループの車で隣接市のショッピングモールに連れて行かれ、所持していたクレジットカードで携帯電話複数台を購入させられた。
 (カ)6月中旬、邦人旅行者がセブ市内の宿泊先ホテル前でタクシーを降りたところ、いきなり複数の子供に囲まれ、財布をすられた。
 (キ)6月中旬、セブ市内アヤラモールのカフェで在留邦人がカメラの入った鞄を置き引きされる。
 (ク)上記以外に、邦人がセブ市内のショッピングモール(アヤラ・センター、SMシティセブ)でフィリピン人に声を賭けられ、後日、同人宅に誘われトランプ詐欺の被害に遭うケースが3件発生しており、中には数十万円以上の被害を被った事案も発生している。

 

(3)邦人以外の被害
 (ア)4月上旬、セブ州ミングラミリア地方でフィリピン人女性3名が自宅のあるVilla内を散歩していたところ、覆面をした2人組の男にナイフで脅され所持金を強奪された。
 (イ)4月中旬、ラプラプ市内の広場で遊んでいた9歳のフィリピン人少女がフィリピン人男性に強姦された上殺害された。
 (ウ)5月中旬、ラプラプ市の路上で帰宅途中のフィリピン人男女が何者かに拳銃で撃たれ、所持品を奪われた。
 (エ)6月上旬、ラプラプ市内の路上で、帰宅途中の英国人男性が3人組の男に暴行され、現金を強奪された。
 (オ)6月中旬、セブ市マボロ地区の商業施設駐車場で、地元ラジオ番組で解説者を務めるフィリピン人男性が拳銃を持ったフィリピン人男性に撃たれ負傷した。犯人はオートバイに乗って逃走した。
 (カ)6月中旬、セブ市カーディナルルサリス通りで、帰宅途中のフィリピン人男性が突然現れた男性2人に鞄を強奪された上拳銃で射殺された。
 (キ)6月下旬、マンダウエ市内のパークモール付近を歩いていた韓国人男性が突然3人のフィリピン人に囲まれ、拳銃で脅され所持金を強奪された。
 (ク)6月下旬、マンダウエ市A.Sフォルチュナ通りを車で走行していた韓国人男性がバイクに乗った2人組の男に銃撃され死亡した。

 

3.テロ・爆弾事件発生状況
事件の発生は報告されていない。

 

4.誘拐・脅迫事件発生状況
日本人の被害は報告されていない。

5.日本企業の安全に関する諸問題
特段の問題は報告されていない。  

(了)

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