ホーム - プレスレリース

平成22年01月08日

我が国ODA支援による

無償資金協力「 カミギン島防災復旧計画 」起工式典

 

 

 

 

宇山智哉在フィリピン大使館経済公使は、1月7日、フィリピン南部のミンダナオ島と中部のビサヤ諸島の間にある、カミギン島にて行われた、我が国無償資金協力「カミギン島防災復旧計画」の起工式典にロムアルド・カミギン州知事とともに出席しました。

 

 カミギン島は、2001年11月の台風ナナンによる豪雨により、斜面が崩壊し、土石流や鉄砲水が発生し、死者・行方不明者が250名、インフラ施設、家屋、農業施設に総額約5億円の被害が発生しました。その後、日本の支援により、避難訓練、防災教育などのソフト対策に関する基本計画を策定し、防災体制の強化が図られてきましたが、防災施設の整備や、被災した橋の復旧が行われておりませんでした。

 

この度、無償協力事業(10億1,300万円)として、土砂災害を防ぐための砂防ダム2基と損傷した橋の整備を行うこととなりました。今まで実施されたソフト対策の支援と連携することにより、災害に強い地域づくりにつながるとともに、橋梁の整備により、安定した交通流が確保されることにより、地域の活性化と孤立地域の貧困削減につながることとなります。

 

 

更に、本事業は、フィリピン、特にカミギン島の災害軽減、そして経済発展だけでなく、 我が国とフィリピンとの将来に向けての戦略的パートナーシップの構築に貢献することが期待されます。

 

 

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines