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平成22年01月18日

平成 21 年度草の根・人間の安全保障無償資金協力

「ヌエバビスカヤ州カヤパ町ラトバン村における給水システム整備計画」

贈与契約署名式

 

 

 

バラシャ・カヤパ町長と握手を交わす桂大使(中央)。 ジーエルエム・インスティチュートの河辺亮輔氏、合原裕人氏(右から1、2番目)のほか、同町及び大使館関係者が同席。

 

 

1月18日、桂誠駐フィリピン大使は、日本大使館において、カヤパ町のバラシャ町長との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。

 

供与額は、37,302米ドル(約384万円)です。

 

(案件概要)

ヌエバビスカヤ州カヤパ町の最北に位置するラトバン村は、町の中心部からのアクセスが悪く、車及び徒歩で6時間を要する場所に位置しています。同村には適切な給水システムがないため、住民は2時間かけて水源へと飲み水を汲みに行かねばなりません。また、生活用水として開放式の浅井戸や小川の水が利用されていますが、水質調査の結果、細菌の存在が確認されており、下痢や皮膚疾患、寄生虫感染などの水系感染症が多く報告されています。

 

本事業は、ラトバン村の5集落(66世帯)に新たな給水システムを建設し、住民たちが安全で飲料可能な水を容易に手に入れられるようにするものです。また、水汲みに要する時間が大幅に軽減されることから、住民は日々の生活をより生産的な活動に充てることができるようになります。さらに、住民代表によって組織されているラトバン村水利組合( LAWASA )が給水システムの運営と管理を行うことでコミュニティとしての自律性が高まるものと期待されます。 

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines