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平成22年02月05日

平成 21 年度草の根・人間の安全保障無償資金協力

「 カルバヨグ市における女性のための福祉施設建設計画 」

贈与契約署名式

 

 

 

2月5日、桂誠駐フィリピン大使は、日本大使館において、被供与団体である 西サマール開発財団 の レイエス代表 との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。

 

供与額は、 96 , 603 米ドル(約995万円)です。

 

(案件概要)

2007年の比国社会福祉開発省( DSWD )の統計によると、性的・身体的な暴力の被害に遭い同省に保護された女性は全国で1,794名に上っています。そのうち、サマール地域では108件の被害が報告されており、また同地域の前年比増加率は 22 %と全国平均( 1 %)を大きく上回っていることから、この地域における女性を取り巻く環境が厳しい状況であることがわかります。

 

本件事業を実施する西サマール州のカルバヨグ市においても、家庭内暴力や強姦といった事例が年々増加傾向にあります。しかし、同市では被害にあった女性を保護し、さらには社会復帰を促すための持続的かつ包括的な支援を実施する施設が不足しており、女性を対象とした社会福祉支援の拡充が喫緊の課題となっています。

 

本事業では、 西サマール開発財団を通じて女性のための社会福祉施設の建設を行います。右施設において、 暴力の被害に遭っている女性たちが、年間60名程度、 適切な保護、カウンセリングを受けられるようになり、また女性たちが社会的経済的に自立できるようにするため、生計向上のための研修も行われることとなっています。

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines