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平成22年05月07日

ノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金事業

「最高裁司法研修所トレーニングセンター」完成式典  

 

 

 

桂誠駐フィリピン大使は、アロヨ大統領とともに、5月7日、ノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金事業である「最高裁司法研修所トレーニングセンター」の完成式典に出席しました。同式典はカビテ州タガイタイ市にて行われ、フィリピン政府からはプノ最高裁長官、ナルバサ前最高裁長官、パンガニバン前最高裁長官等も出席しました。

 

今般完成した「最高裁司法研修所トレーニングセンター」は、裁判官、裁判所事務官及び弁護士といったフィリピンの法曹関係者のための研修所であり、3億ペソ(約6億円)の日本政府の資金協力によって建設されました。右3億ペソの資金は、日本政府によるノン・プロジェクト無償資金協力によって調達した物資を、フィリピン政府が市中へ売却することよって得た「見返り資金」から拠出されています。

 

教室、コンピューター・ルーム、会議室、図書館等研修に必要な施設を備えた「最高裁司法研修所トレーニングセンター」の設立により、最高裁司法研修所の法曹養成能力が向上し、フィリピン政府の司法機関の強化につながることが期待されます。また、最高裁司法研修所の研修機能の向上によって、より効率的な司法行政がもたらされることで、フィリピン国民全体も裨益することとなります。加えて、「最高裁司法研修所トレーニングセンター」はタガイタイ市の新たなシンボルとなり、同センターで働く人員の雇用が創出されます。

 

ノン・プロジェクト無償資金協力の見返り資金は、フィリピン政府が国家の社会経済発展に資する事業に使用することを可能にしています。例えば、全国公立高校へのパソコン給付プロジェクトにも見返り資金が使用されています。

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines