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平成22年05月17日

「日本・ARMM友好会館及び訓練施設」起工式

(ノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金事業)

 

 

2010 年 5 月 17 日 ( 月 ) 、ミンダナオ島コタバト市において、加藤元彦在フィリピン大使館次席公使は、ナギブ・シナリンボARMM(ムスリム・ミンダナオ自治地域)官房長官と共に、ノン・プロジェクト無償資金協力見返り資金事業である「日本・ARMM友好会館及び訓練施設」の起工式に出席しました。

 

本件「訓練施設」は、ARMM政府及びARMM内地方自治体の職員の人材養成のための研修所であり、約2880万ペソ(約5700万円)の日本政府の資金協力によって建設されるものです。右約2880万ペソの資金は、日本政府によるノン・プロジェクト無償資金協力によって調達した物資を、フィリピン政府が市中へ売却することによって得た「見返り資金」から拠出されています。

 

本件「訓練施設」におけるARMM政府職員に対する研修、ワークショップ、セミナーの開催等が、ARMM政府の人材開発の強化につながることが期待されます。

 

日本政府は、ミンダナオの平和と安定に資する支援の総称である「 J-BIRD (Japan-Bangsamoro Initiatives for Reconstruction and Development) 」の下、様々な経済協力事業を実施しています。本件「訓練施設」の建設も、「 J-BIRD 」の一環として実施されるものです。

 

また、本件事業にも使用されているノン・プロジェクト無償資金協力の見返り資金は、フィリピン政府が国家の社会経済発展に資する事業に使用することを可能にしています。例えば、全国公立高校へのパソコン給付プロジェクトや、5月7日に完成したタガイタイ市の「最高裁司法研修所トレーニングセンター」に見返り資金を使用されています。

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines