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平成22年06月07日

有償資金協力「 カトゥビッグ農業総合開発事業 カトゥビッグダム 」における完成 式典

 

(前列右より、上野 JICA 事務所次長、ダザ下院議員、加藤次席公使、

ダザ北サマール州知事、ガルベス国家灌漑庁副長官、ルセロ北サマール

州議会議員)

 

 

2010 年6月5日(土)、 中部ビサヤス地域の北サマール州カトゥビッグ町において、加藤元彦在フィリピン大使館次席公使は、ダザ北サマール州知事、ガルベス・フィリピン農業省国家灌漑庁副長官と共に、有償資金協力「カトゥビッグ農業総合開発事業」により整備されたカトゥビッグダムの完成式典に出席しました。

 

 本事業は、北サマール州中東部のカトゥビッグ・バレーにおいて、灌漑施設整備を中心とする農村基盤整備を行い、同地域における農産物の増産、農民の生計向上、保健・衛生状態の改善に寄与することを目的としています。また地方分権の流れのなか、地方自治体が実施主体となる地域総合開発型事業として先駆的な事業です。


  借款資金は、灌漑施設・排水路整備、国道・州道整備、住血吸虫病対策、上水道整備、営農支援等などに充当され、金額は5,210百万円です。

 

 今回完成したカトゥビッグダムは、本事業の中核となる施設であり、今まで天水に頼っていた 3226.7 ヘクタールの農地に安定的な灌漑用水を供給するものであり、約 580 農家が、この水の恩恵を被ることになる予定です。

 

 また、本事業は、フィリピン、特にカトゥビッグ・バレーの居住環境・生活環境を向上させ、同地域の経済活動を発展させるとともに、我が国とフィリピンとの包括的なパートナーシップ推進に寄与するものです。

 

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines