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平成22年06月25日

我が国のODA支援による「全国公立高校へのパソコン給付事業

(フェーズ4:ミンダナオ部分)」引渡し式

 

 

 

 

2010 年 6 月 25 日 ( 金 ) 、ミンダナオ島ダバオ市 F. Bangoy 公立高校において、桂誠駐フィリピン日本国大使は、ジェスリー・ラプス貿易産業長官と共に、我が国のノン・プロジェクト無償資金協力の見返り資金事業である「全国公立高校へのパソコン給付事業(フェーズ4:ミンダナオ部分)」の引渡し式に出席しました。

 

本件事業は、ミンダナオ島の425校の公立高校に、1校あたり10台のパソコン及びその他周辺機器を供与するものであり、1.7億ペソ(約3.4憶円)の日本政府の資金協力によって実施されるものです。右1.7億ペソの資金は、日本政府によるノン・プロジェクト無償資金協力によって調達した物資を、フィリピン政府が市中へ売却することによって得た「見返り資金」から拠出されています。

 

本件事業は、先進国と途上国の間の国際的な「デジタル・ディバイド」を解消するための日本政府の取組であるとともに、IT(情報技術)分野における人材を育成しようとするフィリピン政府の取組を支援するものです。

 

日本政府は、ミンダナオの平和と安定に資する支援の総称である「 J-BIRD (Japan-Bangsamoro Initiatives for Reconstruction and Development) 」の下、様々な経済協力事業を実施しています。今般のミンダナオへのパソコン給付事業も、「 J-BIRD 」の一環として実施されるものです。

 

また、本件事業にも使用されているノン・プロジェクト無償資金協力の見返り資金は、フィリピン政府が国家の社会経済発展に資する事業に使用することを可能にしています。例えば、本年5月に完成したタガイタイ市の「最高裁司法研修所トレーニングセンター」の建設にも見返り資金が使用されました。

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines