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平成22年08月27日

平成 21 年度草の根・人間の安全保障無償資金協力

「 パナボ市における圧縮積込式小型ごみ収集車輸送計画 」

引渡 式

 

 

 

 

加藤元彦在フィリピン日本国大使館次席公使は、8月26日、平成21年度草の根・人間の安全保障無償資金協力で供与された「パナボ市における圧縮積込式小型ごみ収集車輸送計画」の引渡式典に出席しました。式典には、本件被供与団体であるパナボ市のシルヴォサ市長らが列席しました。  

 

本件は、2010年3月3日に署名式が行われたものであり、供与額は52,748万米ドルです。

 

(案件概要)

パナボ市は、北ダバオ州に位置する人口約15万人の都市で、1日のごみ排出量が67トンにも及んでいます。市内で排出される約46%のごみは中央市場と青果市場から出ているため、現在は同市が所有する2台のごみ収集車を利用してこれらの市場で集中的に回収を行っているほか、その他の地区でも不定期に月3回程度の回収を行っています。しかし、車両数の制約から定期的なごみの回収を行うことができず、市民は日常的に悪臭に悩まされ、生活環境にも悪影響が出ています。

 

本事業は、日本で一定期間使用された3台の圧縮積込式小型ごみ収集車をリサイクル利用すべく、パナボ市までの輸送費と車両の整備費(右ハンドルから左ハンドルへの切り替え等)を支援するものです。3台のごみ収集車は大阪市から寄贈され、(社)日本外交協会が、国際協力事業の一環として、車両整備及び輸送手続きを支援します。

 

本事業実施により、定期的なごみの回収を市内全域で実施することが可能となり、ごみ回収率の向上と公衆衛生の改善が期待されます。

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines