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平成22年09月24日

「ビコール地域淡水漁業センター(機能強化)」完成式(無償資金協力「貧困農民支援(2KR)」見返り資金事業)

 

 

 

9月23日(木)、磯俣在フィリピン日本大使館公使は、南カマリネス州ビコール地域淡水漁業センターにおいて行われた「ビコール地域淡水漁業センター(機能強化)」完成式典に出席しました。

 

本事業は農業省漁業水産資源局( BFAR )及び国家農水産評議会( NAFC )との共同事業として、 2007 年に開始されたものであり、総事業費は、 6 千万ペソです。本事業により、小規模研究施設、収穫後処理施設、訓練施設などの施設が整備されました。本事業は、ビコール地域の淡水漁養殖の発展への道筋を示すものであり、ビコール住民の経済状況を向上させるとともに、全国民の食料安全保障に貢献するものとして期待されています。

 

また、我が国は、貧困農民支援のもと、ビコール地域淡水漁業センターに 20 年もの間支援してきており、本センターは、ビコール地域の養殖水産技術の普及の拠点として最前線の役割を果たしています。今回新しく建設された施設は、淡水魚養殖技術の現代化を一元的に担うものとして、本地域の淡水養殖魚の不足を補うものとして期待されています。

 

我が国のフィリピン政府に対する貧困農民支援は、 30 年にわたって実施され、フィリピン政府が肥料の市中への売却によって得た見返り資金は、付加価値の高い農作物を栽培導入するにあたっての資金提供や、農作物貯蔵施設、小規模かんがい施設の改修など小規模農家への支援や貧困削減を促進する事業に使用することが可能となっており、フィリピン国における ODA トップドナーとして、食料自給の達成及び貧困削減への支援を行っています。

 

 

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines