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平成22年09月30日

平成22年度草の根・人間の安全保障無償資金協力

「 サン・ラザロ病院におけるレントゲン装置整備計画 」

贈与契約署名式

 

 

9月29日、桂誠駐フィリピン大使は、日本大使館において、被供与団体である サン・ラザロ病院 の タヤグ病院長代理(兼 保健省国家疫学センター局長) との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。

供与額は、79,724米ドル(約749万円)です。

 

(案件概要)

マニラ首都圏マニラ市に位置するサン・ラザロ病院は、肺炎や肺結核等の感染症に関する国立基幹病院であり、貧しい人々には無料で保健医療サービスを提供しています。現在、診察に当たってレントゲン検査を必要とする患者は1日当たり約50~70名存在しますが、病院には老朽化したレントゲン装置が1台しかないため、一日約20~30名程度にしか検査を実施できていません。同病院を利用する人々の月収は、2,500~3,500ペソ程度であることから、同病院の利用者が代わりに私立病院でレントゲン検査を行うことも困難な状況です。また、サン・ラザロ病院は、他のフィリピン政府所有の病院と同様、予算不足に直面しており、高額な装置の買い換えを行うことが難しい状況でした。

本事業によって新たなレントゲン装置を購入することで、サン・ラザロ病院はレントゲン検査を行う必要のある患者全員にレントゲン検査を行うことができるようになる(1日当たり約70名)見込みです。また、右によって患者が迅速な検査を受けられずに、肺炎や肺結核を重症化させ死亡に至る危険が減少することが期待されます。  

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines