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平成22年10月13日

日本政府、7億円のノン・プロジェクト無償資金協力による

肥料を比政府に引渡し

 

 

 

2010 年 10 月 12 日 ( 火 ) 、ラウニオン州ポロポイント港において、磯俣秋男在フィリピン大使館公使は、比農業省地方農政局(リジョン1)クリスプーロ・バウティスタ技術局長に対し、 7,000 トンの肥料を引渡しました。この肥料は、 2009 年 2 月に供与した我が国の 7 億円の第 8 次対比ノン・プロジェクト無償資金協力を使ってフィリピン政府が調達したものです。同日、ポロポイント港にて行われた引渡し式典の中で磯俣公使は、「この支援が、日比両国間の戦略的パートナーシップをさらに強化するための新たな架け橋となる」ことへの強い期待を表明しました。

我が国の第 8 次対比ノン・プロジェクト無償資金協力を通じ今回調達された肥料によって、農家の作物生産性が向上されることが期待されています。合計 42,184 トンの肥料は 6 便に分けて到着し、今回ポロポイント港に到着した第 6 便に加え、他の 5 便はそれぞれ 4 月にイロイロ港、 6 月にダバオ港、 7 月にバタンガス港、 8 月にダバオ港、そして 8 月にポロポイント港に到着しました。

 

これまでの計 8 回の対比ノン・プロジェクト無償資金協力の総額は、 158 億円に上ります。これらのノン・プロジェクト無償資金協力によって、フィリピン政府は経済インフラ整備に必要な必需品(肥料、飼料、鉄鋼、石油など)の調達を行っています。

 

加えて、フィリピン政府がこのような必需品の市中への売却によって得た「見返り資金」は、フィリピン政府が国家の社会経済発展に資する事業に使用することを可能にしています。例えば、全国公立高校へのパソコン給付プロジェクト(フェーズ 1 ~ 4 )やタガイタイ市における比最高裁判所の司法研修所の建設プロジェクト( 2010 年 5 月完成)が見返り資金を使用して行われています。

 

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines