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平成22年01月28日

平成22年度草の根・人間の安全保障無償資金協力

マリア・クララ中等学校における2校舎建設計画

贈与契約署名式

 

 

 

1月28日、桂誠駐フィリピン大使は、日本大使館において、被供与団体であるマリア・クララ中等学校のイメルダ・ カロ校長 との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。

供与額は、 208,219 米ドル(約1,957万円)です。

 

(案件概要)

マニラ首都圏のカロオカン市に位置するマリア・クララ中等学校は、2000年にカロオカン国立中等学校の分校として設立された公立中等学校の一つです(2004年に右国立中等学校から分離)。同校は15の教室を有していますが、その設立以来、年率約8%の割合で生徒数が増加(現在の生徒数は約2,340名)しているため、教室不足に陥っています。そのため、同校では、所謂「2シフト制」(全生徒を午前と午後に分けて登校させる方法。シフトを導入しない場合と比べて、1生徒当たりの授業時間数が短くなる。)を導入していますが、それでも1教室当たりの生徒数は約80名に上り、教室の混雑状況を解消できていません。また、現在マニラ首都圏では3つの公立中等学校で「3シフト制」が導入されており、マリア・クララ中等学校においても新たな教室を建設しなければ、近い将来「3シフト制」に移行せざるを得ない状況に陥る可能性が高く、1生徒当たりの授業時間数がさらに短くなると危惧されています。

 

本件事業では、2校舎10教室を建設し、また生徒用机付き椅子500台及び教員用机・椅子10セットを供与します。本件事業の実施により、マリア・クララ中等学校は、当面の間、「3シフト制」への移行を回避することができ、また、1教室当たりの生徒数が50名程度に減少することから、学習環境の改善が期待されます。

(了)

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines