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平成24年01月24日

日本NGO連携無償資金協力

マニラ近郊の障害児支援施設に対する障害児用中古車椅子供与計画

引渡式

 

 

 

1月24日、磯俣秋男在フィリピン大使館公使は、マニラ首都圏マカティ市において、日本NGO連携無償資金協力「 マニラ近郊の障害児支援施設に対する障害児用中古車椅子供与計画 」の引渡式に出席しました。式典には、被供与団体である「海外に子ども用車椅子を送る会」の片野智之理事を始め、フィリピン社会福祉開発省のウィルマ・ナヴィアモス地域事務所長、被供与団体の現地パートナーNGOである「ヘスス・デルロサリオ財団」の代表らも出席しました。

本件事業の供与額は 801,180円 で、中古車椅子の整備費及び供与先への輸送費などに充てられます。

 

(案件概要)

フィリピンでは、子供用車椅子が高価であり、多くの障害児受け入れ施設で車椅子が大きく不足しています。本件事業では、日本から輸送した中古の子供用車椅子計80台をマニラ首都圏の5カ所の障害児受け入れ施設に供与します。新たな車椅子を使用することによって、80名の障害児が容易に移動できるようになり、肉体的・精神的に健康状態が改善されることが期待されます。また、障害児を介護する家族の負担軽減にもつながります。

 

本件事業は日本NGO連携無償資金協力を活用し、日本NGO「海外に子ども用車椅子を送る会」が、現地パートナーNGO「 ヘスス・デルロサリオ財団 」と協力して実施しました。同団体は、2004年の発足以来、これまでに17カ国に2千台以上の車椅子を供与しています。 日本NGOによる途上国での開発事業を支援する日本NGO連携無償は、2002年から開始されました。フィリピンでは、現在までに計27件の事業を支援してきており、支援総額は約3億3千万円に上っています。 本件事業は我が国とフィリピンとの間の戦略的パートナーシップを更に強化することにも資するものです。

 

(c) Embassy of Japan in the Philippines