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平成25年1月24日

 

無償資金協力「第二次農地改革地域橋梁整備計画

(ウミライ橋)」の事業開始式

 

 

竹若敬三在日本国大使館次席公使は、1月23日(水)、ルソン島オーロラ州のディンガラン町において、無償資金協力「農地改革地域橋梁整備計画(ウミライ橋)」の事業開始式典に出席しました。式典には、アンガラ上院議員、パクトゥラン農地改革省次官、アンガラ・オーロラ州知事、スアレス・ケソン州知事をはじめとする関係地方政府の首長、三次啓都 JICA フィリピン事務所次長他が出席しました。

本件は、平成24年3月29日に我が国とフィリピン政府の間で交換文書に署名したものであり、供与限度額は、1,394百万円です。

 

(案件の概要)

本件は農地改革省が事業主体となり、オーロラ州、ケソン州、オーロラ州ディンガラン町、ケソン州ジェネラル・ナカール町と協力して実施するものです。

橋の延長は358mで、ディンガラン町のウミライ行政区とジェネラル・ナカール町のウミライ行政区の農地改革コミュニティー( ARC )間を本橋梁が結ぶことにより、農産品、肥料などの物資が効率的に運ばれ、本地域の農業者の収入向上、生活環境の向上が期待されています。

比政府は、包括的農地改革計画に基づき、農地改革コミュニティー( ARC )を中心とした農地改革受益者支援を展開しており、日本政府は、こうした比政府の努力に対し、円借款事業である農地改革インフラ支援計画( ARISP )等を通じて支援を行ってきています。

加えて、本橋梁の架橋地点には橋梁がなく、ケソン州側のジェネラル・ナカール町では、大雨などの際に交通が途絶し、孤立するといった問題が生じており、 5,000 名を超える同町住民にとって、大雨や台風時のライフラインとしての役割も期待されます。

本事業は、地元住民の生活条件の向上、比経済の発展に資するとともに、我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップの推進にも寄与するものです。