1 月 24 日、ルソン島北部のアパヤオ州ルナにおいて、技術協力「コーディレラ地域保健システム強化プロジェクト」の医療機材引渡式典が開催され、日本側から在フィリピン日本大使館・磯俣秋男公使が、フィリピン側からバユーゴ比保健省次官、ブルット・アパヤオ州知事等が出席しました。
本件プロジェクトは、コーディレラ地域において、母子保健サービスが効果的・効率的に提供されるための保健システムの強化を目標とし、 2012 年 2 月から 5 年間の予定で実施されているものです。
本件プロジェクトでは、今回の機材供与のほか、医師・看護師・助産師に対する緊急産科新生児ケア研修( Basic Emergency Obstetric and Newborn Care Training )を実施したり、医療機関間連携の促進(リファラルシステムの強化)などを実施しています。
今回供与された機材は、基礎的緊急産科・新生児ケア( BEmONC )や母性ケアパッケージ( MCP )認証のために必要な医療機材 ( 成人用蘇生器、分娩台、回復ベッド、胎児ドップラー、加圧滅菌器、小児用体重計、救急カート、ジェネレーター等 ) です。また、地域の中核研修施設として機能するために必要な機材 ( LCD プロジェクター、可動式プロジェクタースクリーン、静脈注射実習モデル等 ) も供与され、アパヤオ州向けに供与される機材の総額は 4,037,050 ペソ(約 820 万円)です。
本件協力は、日本政府が推進している「人間の安全保障」の確保に資するものであり、両国間の戦略的パートナーシップの一層の発展にも寄与するものです。