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平成25年11月08日

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力

「北サマール州サンホセ町におけるココナッツ加工機材整備計画」

贈与契約署名式

 

 

                           

11月7日、卜部敏直駐フィリピン大使は、日本大使館において、被供与団体である「貧しい農民を助ける会」の代表との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。 資金供与限度額は、81,506米ドル(約670万円) です。

 

(案件概要)

北サマール町サンホセ町のココナッツ農家の収入源は、これまでココナッツ・オイルの原料となるココナッツの果肉の販売以外にないため、慢性的な貧困に喘いできました。近年、従来は破棄していたココナッツの殻から繊維を取り出して様々な繊維製品を作る技術が普及してきたものの、そのために不可欠な機材は同地域にはありません。

 

本案件では、ココナッツから繊維を取り出して加工するための機材を整備して、同地域のココナッツ農家の貧困からの脱却を支援します。このような生産環境の向上により、農民とその家族およそ1600名が被益します。

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり、フィリピンでは1989年から現在に至るまでの間に、計486件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来より積極的に取り組んできており、本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。