2月12日、日本大使館・磯俣秋男公使は、パンパンガ州アンヘレス市のピネダ-グティエレス小学校において、日本NGO連携無償資金協力による同小学校増築計画の引渡式典に出席しました。同式典には、「(特活)愛知レスキュー」の安藤好実理事長のほか、パミントゥアン・アンヘレス市長等が出席しました。
ピネダ-グティエレス小学校は、700名以上の生徒を擁していますが、教室数が8室しかないため2部制を導入しており、結果として生徒が教室を利用できる時間が短くなっているうえに、2部制にも拘わらず教室の混雑が解消されていません。また、トイレも校内に1つしかなく、厳しい学習環境にあります。
本プロジェクトでは、二階建て4教室の校舎を増築し、180脚の生徒用机付き椅子、黒板、及び教員用の机・椅子を購入しました。さらに、トイレを4基設置しました。これにより、ピネダ-グティエレス小学校に通う約700名の児童の学習環境の改善が期待されます。
本案件の供与額は、107,645米ドル(約872万円)です。
建設作業には、愛知県の学生もボランティアとして参加し、地域住民との交流も行われました。
日本のNGOによる途上国での開発事業を支援する日本NGO連携無償は、2002年から開始されました。フィリピンでは、現在までに計31件の事業を支援してきており、支援総額は約4億3千万円に上っています。 本件事業は、日比両国民の友好関係を一層増進させるとともに、両国間の戦略的パートナーシップを更に強化することにも資するものです。