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平成25年12月03日

 

台風30号により発生した油流出事故に対する 国際緊急援助隊・専門家チームの派遣

 

 

今般,我が国は,台風(フィリピン名:ヨランダ)により発生した油流出事故に関し,フィリピン政府に対し,油防除の助言を行う国際緊急援助隊・専門家チームを派遣することを決定しました。同チームは4日にフィリピンに到着する予定です。


台風に伴う強風により,パナイ島東部エスタンシアおける発電用バージの係留ロープが切断された結果,同バージが付近の海岸に乗り上げ,船体が損傷したため,搭載重油1,400キロ・リットルのうち850キロ・リットルが流出し,11月末の時点で,健康被害を懸念して,約1,200人の住民が避難しています。フィリピン沿岸警備隊等が対処しているものの,被害が深刻な状況にあり,フィリピン政府は我が国政府に対して緊急援助を要請してきました。


我が国としては,人道上の観点,海洋汚染防止の観点,戦略的パートナーであるフィリピンとの関係に鑑み,同国に対する緊急援助の実施を決定したものです。

 

【参考】我が国の台風30号被害に対する主な対応
国際緊急援助隊(医療チーム及び専門家チーム),自衛隊部隊の派遣に加え,以下を決定(計約5,310万ドル(約53.1億円))
(1)緊急無償資金協力  3000万ドル(約30億円)
(2)緊急援助物資  6000万円相当
(3)我が国NGO(ジャパン・プラットフォーム)からの支援  約150万ドル(1.5億円)
(4)アジア開発銀行(ADB)貧困削減日本基金を通じた緊急支援  2000万ドル(約20億円)
(5)ASEAN+3緊急備蓄米支援  50万ドル(約5000万円)
(6)国際労働機関(ILO)を通じた雇用創出・職業訓練支援  50万ドル(約5000万円)

 

 

 

( 了 )