3月19日、卜部敏直駐フィリピン大使は、マニラ首都圏において、被供与団体である バンサモロ開発資源センターのアブーバクル事務局長 との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。
資金供与額は、 116,396 米ドル(約943万円) です。
(案件概要)
マギンダナオ州バガルンガン町では、2008年の MILF とフィリピン政府の戦闘のため、住民の大部分が他の地域へ避難し、同町に所在するバゴイゲッド小学校も閉鎖を余儀なくされていました。
同校は、住民が帰還しはじめたことにより、仮設教室を用いて授業を再開しましたが、これらの教室は全て半屋外であり、木の柱と椰子で葺いた簡素な屋根があるのみで、壁はなく床は土が剥き出しとなっています。さらに、机や椅子といった備品も不足しており、当座しのぎのベンチを使って授業を成立させています。
本件事業では、バゴイゲッド小学校に、6教室を建設し、1校舎6教室及びトイレを建設するとともに、机付き椅子、黒板、教員用の机と椅子を整備します。
本件事業は,バゴイゲッド小学校に通学する約300名の生徒に直接裨益します。また、教室不足のため今まで同校に通学できなかった周辺地域の生徒や他地域へ避難した生徒が新たに同校に通学することが期待されます。
( 了 )