5月14日、フィリピン保健省(マニラ市)において、ノン・プロジェクト無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」の工業用品等引渡式典を開催し、在フィリピン日本大使館・卜部敏直大使が出席し、工業用品等のフィリピン側への引き渡しを行います。フィリピン側からは、本事業の比側関係省庁である保健省、教育省、社会福祉省及び技術教育技能教育庁より、関係者が出席予定です。
本件事業は、被援助国からの要望に基づき、我が国企業が製造した工業用品等を供与するものです。本件事業によって、医療用のX線撮影装置デジタル化装置、文房具(ノート及びボールペン)及び災害救急セット、車イス、電動ハンマー等の工作機械等が、フィリピン側関係省庁を通して、それぞれ公立病院、公立学校、福祉施設及び地域職業訓練センターに供与されます。本プロジェクトによる支援総額は2億5000万円です。
本件事業は、東日本大震災の被災地で生産されている品目を、福祉や医療等のテーマごとに被援助国に提示し、被援助国側の要請内容に基づいて、競争入札を通じて実施するものです。本プロジェクトは、被援助国の経済社会開発支援に加え、社会被災地から品目調達することにより、東日本大震災の被災地復興に貢献することも目的としています。
本件事業は、フィリピン政府が「フィリピン開発計画 2011-2016 」において掲げる「包摂的成長」の実現に向けたフィリピン政府の努力を、医療、教育、福祉の観点から支援するものです。 また、本件事業は、我が国とフィリピンとの間の戦略的パートナーシップを更に強化することにも資するものです。
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