平成26年2月4日、卜部敏直駐フィリピン国大使は、フィリピン船舶職員部員組合(AMOSUP:Associated Marine Officers' and Seamens' Union of the Philippines)及び日比船員配乗代理店協会(PJMCC:Philippine-Japan Manning Consultative Council, Inc.)に対し、大使公邸において在外公館長表彰を行いました。
我が国では輸出入貨物の99.7%を船舶で輸送しており、我が国の経済及び人々の生活に海運は極めて重要な役割を果たしています。他方、昭和49年には約57,000人であった日本人船員は減少の一途を辿り、平成24年には約2,200人まで減少しています。
このような中、フィリピン船舶職員部員組合及び日比船員配乗代理店協会は、相互に連携・協力しながら、高い水準の船員教育を行うアジア太平洋海事大学(バターン州マリバレス)の設立及び拡張、我が国の海技免状の取得に必要な乗船訓練の機会の提供、フィリピン国内の様々な船員訓練施設への各種シミュレータ等の供与等を通じて、フィリピン人船員の能力向上に取り組んでいます。現在、フィリピン人船員は我が国商船隊に乗船する船員の約75%を占め、我が国海運にとって極めて重要な存在となっています。
フィリピン船舶職員部員組合及び日比船員配乗代理店協会の長年にわたる、フィリピン人船員の育成を通じた我が国海運への貢献を高く評価し、在外公館長表彰を行うこととなりました。
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