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平成26年02月26日

 

平成25年度日本NGO連携無償資金協力「中古養蚕具及び機織り機供与計画」における蚕具引渡式典

 

 

 


                           

青木龍太郎在日本国大使館一等書記官は、2月26日(水)、平成25年度日本NGO連携無償資金協力「中古養蚕具及び機織り機供与計画」の蚕具引渡式典に出席しました。式典には、本件事業の実施団体である(公財)オイスカ及び及び西ネグロス州の関係地方自治体の首長や現地の裨益農民等が出席しました。

 

本件は、平成25年11月29日に日本外務省と我が国NGO「(公財)オイスカ」との間で契約締結が行われたものであり、供与限度額は、2,567,750です。

 

(案件の概要)

ネグロス島は砂糖の生産が盛んな地域です。しかしながら1980年代に砂糖の国際価格が暴落し同島の農民は大きな影響を受けました。こうした中、日本のNGOである(公財)オイスカは1989年以降、西ネグロス州において農民の生計向上のため、専門家派遣による技術指導、資機材提供、各種研修を通じた養蚕の普及を図ってきました。さらには同州バゴ市にある同団体の研修センターでは地元女性に対する機織り指導を行うなど、地元住民の技術習得を通じた生計向上のための取組も進めています。

これまでに同団体は2004年から3度にわたって日本NGO連携無償資金協力のスキームによる日本政府の支援も得て、中古の蚕具や製糸機械の導入、蚕種製造施設の建設等を行うなど、着実に取り組みを進めてきました。

こうした中、本年から始まった本事業では、日本の農家や民間企業から寄付された蚕具や機織り機を日本から現地に輸送して農家等に配布することによって、取組をさらにひろげて行くこととしています。

これまでの取り組みによって定期的に現金収入が得られることなどから、参加住民の熱意は高まっており、これらの取り組みを更に進めて貧困農民の生計向上等が図られることが期待されます。

日本NGOによる途上国での開発事業を支援する日本NGO連携無償は、2002年から開始されました。フィリピンでは、現在までに計37件の贈与契約が締結されており、支援総額は約6億円に上っています。本件事業は我が国とフィリピンとの間の戦略的パートナーシップを更に強化することにも資するものです。  

 

 

( 了 )