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平成26年03月20日

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力

「サランガニ州マラパタン町における女性能力開発訓練施設整備計画」

贈与契約署名式

 

 

 

3月20日、卜部敏直駐フィリピン大使は、マニラ首都圏において、被供与団体である「フィリピン女性青年連合」のアボ代表との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。

 

資金供与額は、94,409米ドル(7,741,538円)です。

 

(案件概要)

 

マラパタン町では、夫に服従して家庭の外で職業に就くことや、社会の一員としての知識や技能を蓄えることは望ましくないとの社会通念が長年にわたり流布しており、地域の女性たちは、このような女性の性規範に囚われて社会参加できない状況が続いていました。しかし、同地域でも近年の社会的価値観の変容を受け、女性が手に職を付けて働くことは、むしろ家計の一助となることから、夫たちからも妻や若い女性たちの社会参加が期待されるようになりました。

 

同被供与団体を通し、同町に女性のための能力開発訓練施設を設置することにより、女性を中心に年間約1000名が裨益することが見込まれます。このうちの約35%は先住民族です。

 

本件事業は、我が国によるミンダナオの和平と復興に資する支援(J-BIRD)の一環です。2006年のJ-BIRD立ち上げ以来、 J-BIRD 案件として実施を決定した草の根・人間の安全保障無償資金協力は75件にのぼり、その総額は約680万米ドル(約3億ペソ)となっています。