３月２０日、卜部敏直駐フィリピン大使は、マニラ首都圏において、被供与団体である「相互補助開発サービス協会」のアクマド理事長との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。
資金供与額は、121,905米ドル（9,996,210円）です。
（案件概要）
バンサモロ自治政府成立に向けた課題として、職を持たない若者や元反政府組織の兵士が銃を手にする必要に迫られることがないよう、職業技能の開発と雇用の創出において成果を出すことが求められています。
同被供与団体を通して、反政府組織と政府軍による長年の紛争により疲弊している同町に、各種の職業訓練（一部教育）を提供する青少年のための訓練センターを整備することにより、毎年約１７０名の青少年が職業訓練を受けることができるようになります。
本件事業は、我が国によるミンダナオの和平と復興に資する支援（Ｊ－ＢＩＲＤ）の一環です。２００６年のＪ－ＢＩＲＤ立ち上げ以来、 J-BIRD 案件として実施を決定した草の根・人間の安全保障無償資金協力は７５件にのぼり、その総額は約６８０万米ドル（約３億ペソ）となっています。
