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平成26年03月20日

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力

「北コタバト州ピキット町におけるラムアック小学校校舎整備計画」

贈与契約署名式

 

 

 

3月20日、卜部敏直駐フィリピン大使は、マニラ首都圏において、被供与団体である「ラムアック小学校」のギアニ校長との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。

 

資金供与額は、100,191米ドル(8,215,662円)です。

 

(案件概要)

 

2008年にピキット町カティラカン村はフィリピン政府軍とMILF(モロ・イスラム解放戦線)との交戦の場となり、住民は離散して、学校も一時閉鎖に追い込まれました。翌2009年、世界食糧計画(WFP)と国連開発計画(UNDP)の支援等もあり、避難民が帰還してくるようになりました。これに伴い、本件被供与団体であるラムアック小学校もWFPの給食プログラムの支援を受けつつ再開した経緯があります。

 

同校は、7教室を554名が使用しているので、1教室の平均児童数が約80名に達しており、中には1クラス124名という著しく混雑状態にある教室もあり、このような過密した教室の状況を改善することは喫急の課題です。

 

同被供与団体を通して、同町におけるラムアック小学校に1校舎(6教室)及びトイレ2棟の建設と併せて机等の備品を整備することにより、554名の児童の学習環境が大幅に改善されることが見込まれます。また、本件事業は、WFPの給食事業との相乗効果が期待される案件です。

本件事業は、我が国によるミンダナオの和平と復興に資する支援(J-BIRD)の一環です。2006年のJ-BIRD立ち上げ以来、 J-BIRD 案件として実施を決定した草の根・人間の安全保障無償資金協力は75件にのぼり、その総額は約680万米ドル(約3億ペソ)となっています。