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平成26年03月20日

 

平成25年度草の根無償案件

「ダバオ・オリエンタル州マティ市における能力開発訓練施設整備計画」

贈与契約署名式

 

 

 

3月20日、卜部敏直駐フィリピン大使は、マニラ首都圏において、被供与団体である「ダバオ・オリエンタル・バンサモロ青年会」のラグバワン会長との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。

 

資金供与額は、99,270米ドル(8,140,140円)です。

 

(案件概要)

 

被供与団体は、主にバンサモロにおける青年リーダーの育成を目的に設立され、ムスリムか非ムスリムかを問わず、MILF(モロ・イスラム解放戦線)と協働しながら地域の和平促進、公衆衛生向上、被災者支援などの活動を通して地域に貢献してきました。

 

「バンサモロ自治政府」への移行期間にあたる現在、同新政府に役立つ若手人材の育成が急務と考える同被供与団体は、激しい紛争に翻弄されたために教育を受ける機会を逃したバンサモロの青年たち(紛争当時10歳前後)に、平和教育と職業訓練を施すことにより、より広い視野と能力を備えた有益な青年リーダーの育成を目指すことを目指しています。

 

本件事業では、ダバオ・オリエンタル州・マティ市に、「バンサモロ自治政府」への移行を円滑にするためのバンサモロ青年の能力開発訓練を行う施設を整備します。

 

本件事業を通じて、年間1,150名が各種のトレーニングを受けて被益すると共に、地域の和平の安定と経済発展に寄与します。予定されている一部の訓練内容は、特に女性のエンパワーメントに資するものにもなっています。

 

本件事業は、我が国によるミンダナオの和平と復興に資する支援(J-BIRD)の一環です。2006年のJ-BIRD立ち上げ以来、 J-BIRD 案件として実施を決定した草の根・人間の安全保障無償資金協力は75件にのぼり、その総額は約680万米ドル(約3億ペソ)となっています。