ホーム - プレスレリース

平成26年03月26日

 

平成25年度草の根無償案件

「バターン州ヘルモサ町アルマセン小学校における 教室兼洪水避難所整備計画」

 

 

 

3月26日、卜部敏直駐フィリピン大使は、日本大使館において、被供与団体である「ヘルモサ町政府」のマラナ町長との間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。

資金供与額は、100,220ドル(8,218,040円)です。

 

(案件概要)

 

ヘルモサ町アルマセン村のアルマセン小学校の所在地は、町内でも土地が低く、近年の洪水による休校は年間平均で約30日間にも及んでいます。その理由は、ひとたび水没するとその水位は2メートルを超え、通学可能な水位に低下するまでに相当日数を要するためです。また、水没後の教室は異常に湿度が高く、極めて劣悪な学習環境を児童に強いています。同校は、ほぼ毎年、洪水による浸水の被害に遭っていることから、状況の改善が求められていました。

 

本件事業実施により、同校舎は、洪水時における近隣住民の一時避難所としても機能することとなるため、アルマセン小学校の児童440名と教職員16名、学校近隣住民約600名の合計1000名余りの教育環境及び安全な生活環境が大幅に向上することが見込まれます。本件事業により整備する校舎では、2階部分にのみ教室があるデザインとしています。


草の根・人間の安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり、フィリピンでは1989年から現在に至るまでの間に、約500件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来より積極的に取り組んできており、本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。