10月16日、天野哲郎駐フィリピン臨時代理大使は、ケソン市にあるフィリピン内務自治省消防局本部において、被供与団体であるフィリピン内務自治省消防局のロメロ消防局長との間で、草の根・人間の安全保障無償資金協力による「台風ヨランダ被災地向け緊急車両整備計画」の贈与契約に署名しました。 資金供与限度額は、202,760米ドル(約1960万円) です。
(案件概要)
本年5月5日、マニラ市内で日比友好議員連盟と比日議連の会合が開催された際、日比友好議員連盟小坂会長から比日議連ドリロン会長(上院議長)に対し、緊急車両の寄贈が発表されました。本案件は、台風ヨランダの被災地の中でも特に大きな被害のあったビサヤ諸島中央部に緊急車両20台(消防車17台、救急車3台)を台風への追加的支援として寄贈するものです。これらの車両は、11月上旬にもスービック自由港へ到着する見込みです。
草の根・人間の安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり、フィリピンでは1989年から現在に至るまでの間に、計499件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来より積極的に取り組んできており、本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。
( 了 )