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平成27年07月16日

 

無償資金協力「イフガオ州小水力発電計画」に関する発電設備の竣工式

 

 

 

ODAプレートの除幕

 

左から丹羽JICA所長、鈴木書記官、マルコスDOE次官

 

発電施設とハバウェル・イフガオ州知事 

 

 

日本企業により供与した発電機

 

 

 

コルディエラの棚田

 

 

7月9日、ルソン島北部のイフガオ州アシプロにおいて、フィリピン共和国における無償資金協力事業「イフガオ小水力発電計画」にかかる発電設備の竣工式が行われ、ハバウェル・イフガオ州知事とマルコス・エネルギー省(DOE)次官、丹羽JICA所長及び鈴木書記官他が出席しました。

 

本事業は、イフガオ州において、820kW程度の規模の小水力発電所を整備するもので、無償資金協力として総額9億2,200万円の支援を行っています。本事業の実施により、国産の再生可能エネルギー利用が促進され、地域の観光資源である棚田の保全及び温室効果ガス排出量の削減に寄与することが期待されます。

 

イフガオ州に位置する「コルディエラの棚田」は95年に認定されたフィリピンの世界遺産の一つですが、近年は土砂崩壊、若者の農業離れ等により、棚田の減少に悩まされています。本計画による小水力発電で得られた収入の一部は、棚田保全基金(Rice Terraces Conservation Fund, RTCF)へ充てられる予定です。

 

これらの事業は、経済発展を支えるインフラ整備という観点から気候変動の緩和にも資する案件であり、我が国とフィリピンとの友好協力関係を更に増進し、また両国間の戦略的パートナーシップを更に強化することにも資するものです。

 

 

 (了)