3月17日、石川和秀駐フィリピン大使は、日本大使館において、被供与団体であるイスラエイド・フィリピンとの間で、標記案件に係る贈与契約に署名しました。 資金供与額は、90,753米ドル(約1,000万円) です。
(案件概要)
レイテ島西部オルモック市は、2013年11月、超大型台風ヨランダの直撃を受け甚大な被害を生じました。同市のイーピル中等学校においても、台風により校舎の屋根が吹き飛ばされ、壁が崩壊し、机や図書、コンピューターといった備品が破損しました。
本案件では、イーピル中等学校において、1校舎(2階建て4教室)の建設と併せて黒板・机などの備品を整備します。このような学習環境の向上により、およそ2000名の生徒と教員が裨益します。
本案件実施団体であるイスラエイド・フィリピンは、自然災害や人災の復興支援と長期的な開発援助を目的とする国際人道支援活動団体NGOイスラエイドのフィリピン支部です。フィリピンでは、タクロバン市やその他の台風ヨランダ被災地において、被災者の心のケアを含む復旧・復興支援を行ってきました。
草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり、フィリピンでは1989年から現在に至るまでの間に、計501件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来より積極的に取り組んでおり、本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。