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平成27年04月10日

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力
台風ヨランダ被災地向け緊急車両整備計画
車両引渡式

 

 

 

 

ヒノバアン町における引渡式典

 

 

シパライ市における引渡式典

 

 

 

4月8日、ネグロス・オクシデンタル州(西ネグロス州)のヒノバアン町及びシパライ市において、平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力による「台風ヨランダ被災地向け緊急車両整備計画」を活用し、日本消防協会を通じて日本の地方自治体から供与された中古緊急車両(ポンプ車2台)の引渡式が行われました。引渡式には、当館渡辺書記官及び内務自治省消防局からイトゥリガ地方局長(リージョン6)とモロ消防本部消防局員が出席しました。ヒノバアン町での引渡式にはエストラオ町長が、シパライ市での引渡式にはリザレス副市長がそれぞれ出席し、我が国に対する深い感謝の意が述べられました。

 

本案件は、昨年5月5日、マニラ市内で日比友好議員連盟と比日議連の会合が開催された際、日比友好議員連盟小坂会長から比日議連ドリロン会長(上院議長)に対し、緊急車両の寄贈が発表されたものであり、台風ヨランダの被災地の中でも特に大きな被害のあったビサヤ諸島中央部に緊急車両20台(消防車17台、救急車3台)を台風への追加的支援として寄贈するものです。また、今回2台のポンプ車を供与したことにより、津波に対する脆弱性が指摘されているこれらの地域における防災対策をさらに強化することが期待されています。

 

防災及び災害対策の分野における協力は、共に自然災害多発国である日比両国間の協力の主要な柱の一つであり、本事業の実施は、両国間の戦略的パートナーシップの一層の発展に寄与するものです。最近のフィリピン国内において増大している自然災害による被災状況を踏まえ、日本政府としては、今後とも必要な支援を行っていく方針です。

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり、フィリピンでは1989年から現在に至るまでの間に、計510件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来より積極的に取り組んできており、本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。


( 了 )