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平成27年07月29日

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力
「西ミンドロ州カリンタアン町カリンタアン中央小学校における教室整備計画」

引渡式

 

 

建設された教室

引渡式典

日本からの支援に感謝する児童

 

供与された机付き椅子

 

 

 

7月27日、当館榎書記官は、西ミンドロ州カリンタアン町において、草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「西ミンドロ州カリンタアン町カリンタアン中央小学校における教室整備計画」の引渡式に出席しました。

 

引渡式典には、エストヤ・カリンタアン町長を始めとして、ゴトイ教育省ミンドロ地方事務所次長、リャバン・カリンタアン中央小学校校長、同校児童などの関係者が出席しました。

 

カリンタアン中央小学校では、2009年に発生した大型台風オンドイによって6教室が破壊され、被災後仮設教室を設置して不足する教室を補ってきました。しかし、仮設教室は簡易的な造りであり、建設後3年超の経過を経て老朽化が進み倒壊の危機に面していました。

 

本件事業は、大型台風により壊滅的な被害を受けたカリンタアン中央小学校において、1校舎6教室を新築するものであり、2013年度に日本大使館よりカリンタアン町に対して95,414米ドル(約1,150万円)が供与されました。各教室には、トイレと共に黒板、教卓と椅子、生徒用机付き椅子が整備されています。この事業の実施によって、同校に通う約600名の児童たちに安全で適切な学習環境が提供されます。

 

草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり、フィリピンでは1989年から現在に至るまでの間に、計512件の事業を実施してきています。こうした草の根レベルの支援についても我が国は従来より積極的に取り組んでおり、本件事業は我が国とフィリピンとの戦略的パートナーシップを育むことにも寄与するものです。

 

 

 

 (了)