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平成27年07月31日

 

我が国ODAを活用した「農薬分析施設の能力向上事業」
に関する機材引渡式

 


 

寺田書記官の挨拶

供与プレートの序幕

供与機材

7月30日、マニラ首都圏ケソン市の比農業省植物産業局国家農薬分析機関において、フィリピン共和国における無償資金協力(貧困農民支援)の見返り資金事業として実施されている「農薬分析施設の能力向上事業」の機材等引渡式が行われました。引渡式には、ベナヴィデス農業省次官補兼植物産業局長、カヤナン農漁業委員会部長のほか、当館からは寺田書記官が出席しました。ベナヴィデス農業省次官補兼植物産業局長からは、今回の機材供与が両国の食品の安全性に貢献する意義と深い感謝の意を表されました。

 

本件事業は、食品の安全性が求められている昨今の情勢から、国内外における食品中の残留農薬の検査対象及び項目が増加しており、それらに適切に対応するためマニラ首都圏ケソン市にある国家農薬分析機関とダバオ市にある地域農薬分析機関を対象に、最新機材の供与と機材使用にあたっての訓練等に8,550万ペソ(約2億3千万円)の資金協力にて実施されました。この資金は、日本政府による無償資金協力(貧困農民支援)によって調達した肥料を、フィリピン政府が市中へ売却することによって得た「見返り資金」から拠出されています。

今回の事業により、両国における食品の安全性が向上し、両国民の健康が増進されることが期待されます。

 

 

(了)