日比両政府は、近代的かつ効率的な交通ネットワークの構築に向け国家経済開発庁(NEDA)理事会で承認された「マニラ首都圏の持続的発展に向けた運輸交通ロードマップ」に基づき、交通インフラの改善に向けた協力を進めてきました。
「マニラ首都圏の運輸交通セクターにおける質の高いインフラ整備のための協力ロードマップ」は、開発プログラムやプロジェクトを推進するだけでなく、マニラ首都圏における交通プロジェクトの取組を調和させることを意図し作成されたものです。また、短期・中期・長期に分けて、交通関連プロジェクトの政策、設計、優先順位付けを進めていくことも意図しています。
本年6月にアキノ大統領が国賓として訪日した際、日比共同宣言の一部として安倍総理及びアキノ大統領により署名された本「協力ロードマップ」に基づき、第1回閣僚級委員会が本日開催され、日本の援助によるプロジェクトの進捗等について議論を行いました。
バリサカン国家経済開発庁長官と石川大使の共同議長により開催された本委員会では、特に、メガマニラ地下鉄事業や新マニラ国際空港事業の実現可能性に関するJICAによる調査について議論されました。
また、本年8月25日に国際約束及び借款契約が締結されたマニラ首都圏主要橋梁耐震補強計画や、早期の締結が期待されている南北通勤線事業(マロロス-ツツバン間)についても議論されました。
本会議には、シンソン公共事業道路大臣の他、財務省、運輸通信省、外務省、マニラ首都圏開発庁から、また在フィリピン日本大使館、JICA及びJBICからも担当者が参加しました。
○マニラ首都圏の運輸交通セクターにおける質の高いインフラ整備のための協力ロードマップ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000083587.pdf
○マニラ首都圏の持続的発展に向けた運輸交通ロードマップ
http://www.jica.go.jp/topics/news/2014/20140917_01.html
○質の高いインフラパートナーシップ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/doukou/page18_000075.html
(了)