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平成28年02月09日

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力

ミンダナオ島ザンボアンガ・デル・スール州モラブ町における

「農作物輸送用車両整備計画」引渡式

 

 

 

 

2月4日、ミンダナオ島ザンボアンガ・デル・スール州モラブ町において、草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施された「農作物輸送用車両整備計画」の引渡式が開催され、当館より渡邉卓弘書記官が出席しました。同式典には、被供与団体であるモラブ町リサール目的共同組合のキララン組合長を始めとして、モラベ町のグレパ町長、ラクアレン副町長及びアリフ・ミンダナオ和平国際監視団副団長などの関係者が出席しました。

 

本件事業は、J-BIRD(注1)の一環として、モラブ町の多くの農家が所属する同町リサール多目的共同組合に対し、農産物輸送用トラック2台を整備するものであり、2014年度に当館より65,333米ドル(約630万円)が供与されました。同町は、面積の90%以上が農地として利用されているものの、これまで収穫された作物を市場等へ運ぶ適切な手段がありませんでしたが、本事業により、農産物輸送の高速化が図られるとともに、農産物の輸送に係るコストを約50%低減することで農家の収入増加が期待されます。このプロジェクトが日本とフィリピンの人々の友好関係を密にするだけでなく、日本とフィリピンの戦略的パートナーの強化につながることを願っています。

 

なお、草の根・人間安全保障無償資金協力は「人間の安全保障」の確保に資するものであり、フィリピンでは、1989年から現在に至るまでの間に、計512件の事業を実施いたしました。

 

(注1)我が国は、2006年よりミンダナオ和平支援案件をJ-BIRD (Japan-Bangsamoro Initiative for Reconstruction and Development)と総称し、元紛争地域に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力など経済協力プロジェクトを集中的に実施しており、その総額はこれまで150億円以上になります。本年6月には、アキノ大統領の国賓訪日の際の日比首脳会談において、安倍総理大臣は、ミンダナオの永続的な和平について、フィリピンの取組への支持を表明するとともに、我が国は新自治政府設立を念頭にJ-BIRDⅡの支援を進める旨述べました。J-BIRDⅡとは、バンサモロ地域の経済的自立の確保に一層焦点を当ててJ-BIRDを新たなフェーズで進めるものです。

 

 

 

( 了 )

 

 


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